オリックス:B787購入で世界の航空会社と交渉

オリックスは新型旅客機ボーイン グ787の購入に向け、世界の複数の航空会社との交渉に入った。購入 後に貸し出すリースバック契約が前提で、同社の航空機リース事業を拡 大するのが狙い。オリックス・アビエーション・システムズのデビッ ド・パワー社長(49)がインタビューで明らかにした。

パワー氏は中型機に位置づけられるB787について「燃費も良く まさに夢の飛行機だ」と述べ、機体を確保できれば、大型機並みの10 -12年の長期契約で貸し出したい意向を表明。同社の管理機体数を現在 の130機から、B787も含め5年以内に約2倍の250程度まで増やし、 アジアの航空会社などを顧客として開拓したい考えを示した。

全日本空輸の発表資料などによると、B787は機体の半分に炭素 繊維の複合材を用いて軽量化した最先端旅客機。従来機より燃費が 約20%向上したため、これまで大型機のみだった長距離路線への直行便 での利用が可能となった。全日空が昨年9月に世界で初めて導入し、現 在は全日空で10機、日本航空で4機が稼働しているのみだ。

オリックスは1991年に航空機リースに本格参入した。アイルランド に本社を置くオリックス・アビエーションのパワー氏は、「欧州危機で グローバルな銀行の余力が弱まっている今が事業拡大の好機だ」と強 調。今後3年で顧客航空会社を5割増の100社まで増やしたい意向を示 した。8月をめどにシンガポールに初の海外拠点を開く計画という。

ボーイングが3日発表した見通しによると、今後20年の航空機の新 規需要は3万4000機、総額4兆5000億ドル(約360兆円)。うちアジア 太平洋での需要は36%に当たる1万2030機と大きな割合を占める。日本 の金融界では三井住友フィナンシャルグループも英銀RBSの部門買収 などにより航空機リース事業の拡大に動いている。

11日のオリックスの株価は、朝の取引開始後は前日比マイナス圏で 推移する場面が多かったものの午後にかけて反発し結局、前日比50円 (0.7%)安の7300円で終了した。

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