ECB:経営難銀行めぐる処理案、預金保険への信頼損損う恐れ

欧州中央銀行(ECB)は、欧州連 合(EU)の行政執行機関である欧州委員会がまとめた大規模銀行の破 綻処理案について、ECBの独立性を脅かす恐れがあり、各国の銀行預 金保険プログラムへの信頼を損ないかねないと指摘した。

ECBのコンスタンシオ副総裁が10日、ブリュッセルで財務相らと 規則案を協議した際に発言した。欧州委のバルニエ委員(域内市場・金 融サービス担当)は同案について、銀行同盟結成に向けたユーロ圏の取 り組みの「要」だと述べているが、一部の財務相も懸念を表明した。

コンスタンシオ副総裁は、バルニエ委員が提示した規則案と預金保 険プログラムとどう両立させるかは「潜在的な困難さ」があると指摘。 公約を守るためにはこうした計画の効力について「市民の疑念」を招か ないようにすることが必要だと述べた。

当局者は、納税者の負担を避ける措置の一環として、経営難に陥っ た銀行への対応で権限拡大を求めている。欧州委が6月6日に提示した この処理案は経営が行き詰まった銀行を支えるため、銀行の資金での基 金設立を各国に義務付ける内容。こうした基金は緊急時に各国中銀から の借り入れが認められ、「最後の貸し手」として互いに資金を融通する ことを義務付ける。各国はこうした基金を預金保険プログラムと統合す る選択肢も得ることになる。

原題:ECB Says Bank Crisis Plans Risk Harming Deposit Guarantees (1)(抜粋)

--取材協力:Zoe Schneeweiss、Rainer Buergin、Stephanie Bodoni、Jana Randow、Boris Cerni、Chiara Vasarri、Angeline Benoit.