米国格付け見通し、来年まで「ネガティブ」の公算-フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティング スは米国の「AAA」格付けを確認し、アウトルック(格付け見通し) は引き続き「ネガティブ(弱含み)」とした。今年の大統領・連邦議会 選挙後の赤字削減策を見極める必要があるため、米国のアウトルック は2013年の遅い時期まで据え置く公算が大きいと指摘した。

フィッチは10日の発表資料で、多様で豊かな経済と世界の準備通貨 であるドルを持つことによる財政の柔軟性などの要因が米国の最上級格 付けを「支えている」としながらも、格付け見通しは「赤字削減を確実 に進める方法に関して国民と政治家が広範な合意に達していないことに 関連するリスクを反映している」と説明した。

その上で、「政府の債務状況の安定化につながり得る複数年にわた る赤字削減計画で合意し、国家財政の長期持続性への信頼が確保できれ ば」、米国の「AAA」格付けは維持され、見通しは「ステーブル(安 定的)」に引き上げられる可能性が高いと指摘。ただし赤字削減策で合 意できない場合は今後10年間で債務が膨らむことが予想され、格下げの 要因となる公算が大きいとした。

米国に最高格付け「Aaa」を付与しているムーディーズ・インベ スターズ・サービスは昨年8月、格付け見通しを「ネガティブ」に引き 下げた。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は昨年8月5日に 最高格付けから1段階引き下げ「AA+」とした。

フィッチは、再び「連邦債務上限引き上げをめぐる危機」が起きた 場合、米国格付けを見直す可能性があると表明した。昨年の債務上限引 き上げ協議の難航は、S&Pの格下げ理由の一つに挙げられた。S&P は、政治・財政リスクが生じればさらなる格下げの可能性があるとして いる。

原題:U.S. AAA Rating Unlikely to Change Before 2013, Fitch Says (抜粋)

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