7月10日の米国マーケットサマリー:S&P500種が4日続落

ニューヨークの為替・株 式・債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2253   1.2313
ドル/円             79.40    79.56
ユーロ/円           97.29    97.95


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     12,653.12    -83.17     -.7%
S&P500種         1,341.47    -10.99     -.8%
ナスダック総合指数  2,902.33    -29.44    -1.0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .27%        +.00
米国債10年物     1.51%       -.01
米国債30年物     2.61%       -.02


商品 (中心限月)            終値    前営業日比  変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,579.80   -9.30   -.59%
原油先物   (ドル/バレル)    84.00   -1.99  -2.31%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが主要16通貨の全て に対して下落。ドルに対しては2年ぶり安値に沈んだ。ユーロを売 って高利回り資産を買う動きが広がった。

ユーロは対オーストラリア・ドルで過去最安値を付けた。欧州 中央銀行(ECB)が先週5日に政策金利を過去最低の0.75%に 引き下げたことから、金利差が拡大した。スウェーデン・クローナ は対ユーロで2000年以来の高値を付けた。同国の鉱工業生産指数 が予想ほど落ち込まなかったことが手掛かり。一方、欧州危機が緩 和するとの観測を背景にメキシコ・ペソは対ドルで上昇した。

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替ストラテジスト、セバスチ ャン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は「ユーロは足元で主要な 資金調達通貨となっており、誰もがユーロの売り持ちを望んでいる」 と指摘。「ドルは以前ほど中心的な資金調達通貨ではなくなった」 と述べた。

ニューヨーク時間午後1時36分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.5%安の1ユーロ=1.2255ドル。一時は最大0.6%下げて

1.2235ドルと、2010年7月以来の安値を付けた。円に対しては

0.6%下落して1ユーロ=97円38銭。一時、97円23銭と先月 5日以来の安値に下げる場面も見られた。円はドルに対して0.1% 高の1ドル=79円47銭。

一方、オーストラリア・ドルは対ユーロで0.5%高の1ユーロ =1.2002豪ドル。一時は1.1988豪ドルまで上昇する場面もあ った。米ドルに対しては1豪ドル=1.0209米ドルと前日からほぼ 変わらず。対円では0.1%下げて1豪ドル=81円12銭となって いる。

◎米国株式市場

米株式相場は4営業日続落。企業決算をめぐり懸念が広がった。 S&P500種株価指数は5月以降では最長の連続安となる。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.8%安の1341.47。過去4営業日の下落率は

2.5%となった。ダウ工業株30種平均は前日比83.17ドル (0.7%)下げて12653.12ドル。

キーコープ(クリーブランド)のプライベートバンキング部門 チーフ投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏は電話インタビ ューで、「より大きな懸念は向こう数四半期の動向だ」とし、「期 待外れな決算は、低調さが今四半期だけでなく、今後も続く可能性 が高いことを示唆するものだ」と述べた。

株価は朝方上げていたが、企業利益の見通しへの懸念から下げ に転じた。ブルームバーグがまとめたアナリスト調査では、4-6 月(第2四半期)のS&P500種を構成する企業の利益は前年同期 比で1.8%減が予想されている。実際に減益となれば、2009年以 降では初めて。売上高は2.5%増が見込まれている。

◎米国債市場

10日の米国債市場では10年債利回りが過去最低水準に迫った。 この日実施された3年債入札(320億ドル)で需要が過去の平均値 よりも高かったことが影響した。欧州ソブリン債危機が深刻化して いるとの懸念を背景に安全投資先としての米国債の魅力が増した。

10年債利回りは過去最低値に0.1ポイント未満に迫った。イ ングランド銀行(英中銀)のキング総裁はリセッション(景気後退) から「大きく回復している兆候」は見られないと発言したことから、 米国債が安全への逃避先として注目された。米財務省が10日実施 した3年債入札の結果によると、投資家の需要を測る指標の応札倍 率は3.52倍と、過去10回の平均値(3.45倍)を上回った。

バンク・オブ・モントリオール傘下BMOキャピタル・マーケ ッツの政府債トレーディング責任者、スコット・グレアム氏(シカ ゴ在勤)は、「帳簿には安全な資産だけを保有したいという資産保 護目的の取引がみられる。投資家は何か変化が生じるまで、不安を 抱えてうずくまっている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク 時間午後3時18分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)下げて1.50%。一時は1.4998%と、6 月4日以来初めて1.5%を下回った。6月1日には過去最低の

1.44%を記録した。同年債(表面利率1.75%、償還期限2022 年5月)価格は2/32上げて101 1/4。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。他の商品につれ安となった。 市場予想を下回る中国の輸入の伸びやドルの上昇を背景に、金の需 要が減退した。

中国の6月の輸入は前年同月比6.3%増加した。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は11%増だった。 商品24銘柄で構成するS&PのGSCI指数は一時1.2%値下が り。ドルは主要通貨のバスケットに対して一時0.4%上昇した。金 は今月に入って1.5%下落している。

RJOフューチャーズの商品ブローカー、フィル・ストライブ ル氏シカゴ在勤)は、「商品投資を避けるというのがきょうの一般 的な動きだ」と指摘。「ドルが上昇していることも、金が下げてい る要因だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物8月限は前日比0.6%安の1オンス=1579.80ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。西欧最大の原油輸出国ノル ウェーでのストが終結したことで生産停止が回避されたほか、中国 の原油輸入が減少したことから、売りが膨らんだ。

ノルウェー政府は、海上施設の石油・天然ガス労働者が2週間 以上続けてきたストを終結させるため強制仲裁を命じ、ロックアウ トを回避した。中国の税関総署の10日発表によれば、6月の同国 の原油輸入は純ベースで今年の最低水準になった。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニアマー ケットアナリスト、フィル・フリン氏は「スト終結のニュースは確 実に相場の下押し圧力となっている」と指摘。「これにより、供給 に関する懸念がまた一つなくなった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前 日比2.08ドル(2.42%)安の1バレル=83.91ドルで終了。年 初からは15%値下がりしている。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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