米セントルイス連銀総裁:米財政は脆弱、議会は劇的な対応を

米セントルイス連銀総裁のブラード 総裁は、米国の財政状況はユーロ圏の一部の国と同程度に脆弱(ぜいじ ゃく)だとし、議会は「劇的」な対応策を講じ信頼感を取り戻す必要が あるとの認識を示した。

総裁は10日、ロンドンでの講演で、「米国の財政状況は欧州の一部 の国と同様であり、劇的かつ持続的な注意が必要だ」と指摘。「11月の 大統領選挙の後に行動を先延ばしすることで政治的な妥協があるが、市 場はこうした不透明感を先取りする」と続けた。

米経済については成長が続いているとしながらも、ペースは「鈍 い」とし、「最も差し迫った」問題は欧州の債務危機だと指摘した。そ の上で、6月の雇用統計が6日に発表された後も、下期に経済が「緩や かに改善する」との自身の見通しに変わりはないと述べた。

ブラード総裁は「現在政府の支出が増加し、将来税金が増えるとい う状況が成長ペースの加速につながる可能性は低い」とし、「この先最 も可能性が高いのは、引き続き欧州と米国における長期間の債務支払い および鈍い成長だ。最も差し迫った政策課題は、この道のりを受け入れ 新たな問題が発生しないようにすることだ」と語った。

このほか金融当局が決定した新たな刺激措置については、効果を見 極めるのには時間がかかるとした上で、政策は現在「適切に調整されて いる」と説明した。

ツイストオペ

米連邦公開市場委員会(FOMC)は6月20日、短期債を売却し期 間が長めの証券を同額購入するオペレーションツイスト(ツイストオ ペ)の延長を決定。必要に応じて追加行動を取る準備があるとも表明し た。ブラード総裁は今年FOMCの投票権を持たないが、会合には出席 する。

ブラード総裁は記者団に対し、「経済が一段と減速し、再びリセッ ション(景気後退)に陥りそうになるか、デフレのリスクが生じた場合 には追加行動を検討することになる」と説明。ただし、「現在そうした 状況にあるとは思わない」と付け加えた。

このほかツイストオペについては、連邦準備制度のバランスシート から見て限界に達しつつあり、年末を越えて延長することは困難との見 解を示した。

原題:Bullard Says U.S. Needs Dramatic Steps to Restore Confidence (2) (抜粋)

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