アジアのプライベートバンカー報酬、横ばいへ-シティ

アジアではプライベートバンカーの 報酬が横ばいとなりそうだ。アジアのプライベートバンクとして資産規 模2位の米シティグループによれば、こうしたコストが「経済的に妥 当」ではないと金融機関各社が認識し始めているためだという。

富裕層向け資産運用・管理のプライベートバンキング部門で東南ア ジア・オーストラリア責任者を務めるアクバル・シャー氏はシンガポー ルでのインタビューで、「過去5年間、新規参入各社はバンカーの採用 で『過度』に支払う傾向があったが、今後は安定化するだろう。アジア では横ばいで、これまでのようなことにはならないだろう」と語った。

富豪の人数が北米を昨年上回ったアジアでは、プライベートバンキ ング需要に伴いバンカー獲得競争が激化。採用コストが上がり、ボスト ン・コンサルティング・グループの先月の発表によれば、日本を除くア ジアの金融機関でのこうしたコストは昨年、所得の最大80%を占めるま でに上昇した。これに対し欧州では65%だったという。

シャー氏によれば、シンガポールではディレクターとマネジングデ ィレクターへのボーナス(賞与)を除く給与は昨年、平均で最大40万シ ンガポール・ドル(約2500万円)だった。就業に伴うサインオンボーナ スはその数倍になるという。同氏はバイスプレジデントとアシスタント バイスプレジデントへの支払いは約13万シンガポール・ドル、ジュニア バンカーは10万シンガポール・ドルだったと推計している。

シャー氏は、アジアでは富が拡大し銀行各行が人材を引き付けよう としており、こうした報酬が減少することは恐らくないだろうとも話し た。

原題:Asia Private Bank Compensation to Flatten, Citigroup’s Shah Says(抜粋)