今日の国内市況(7月10日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株4日続落、中国景気懸念広がり輸出、金融安い-午後下げ転換

東京株式相場は4営業日続落。中国で発表された貿易統計で輸出入 の伸びが鈍化したことを受け、同国景気の減速懸念が広がった。欧州債 務危機への警戒感も根強く残り、機械や精密機器、輸送用機器など輸出 関連株が安く、海運株も下落。証券や保険といった金融株も売られた。

TOPIXの終値は前日比5.33ポイント(0.7%)安の758.60、日 経平均株価は同39円15銭(0.4%)安の8857円73銭。

しんきんアセットマネジメント投信運用部の藤本洋主任ファンドマ ネジャーは、世界的に景気悪化懸念とそれを食い止める金融緩和期待と の綱引きになっている、と指摘。中国では6月に貿易の伸びが鈍ったほ か、生産者物価指数(PPI)も低下するなど「経済がデフレ気味なの が気掛かり。欧州債務危機の影響が中国経済に波及してきた可能性もあ る」と、警戒感を示していた。

●債券先物反落、高値警戒から売り-30年債入札順調で超長期債高い

債券先物相場は反落。長期金利が約1カ月ぶりに0.8%を割り込ん だことなどから高値警戒感が出ており、売りが優勢だった。もっとも、 きょう実施の30年債入札結果が順調となったことで超長期債は堅調とな り、相場全体を下支えした。

トヨタアセットマネジメントの浜崎優チーフストラテジストは、 「先物は証券会社の調整などの影響で重たい展開。一方、超長期債は堅 調。30年債入札では、テール(最低と平均落札価格の差)が縮小し、応 札倍率もそこそこ高く、悪くない結果だった。今どき2%クーポン(表 面利率)は貴重で、買い遅れている最終投資家からの需要が強かった」 と話した。

東京先物市場で中心限月9月物は、前日比横ばいの144円09銭で開 始。直後から売りが優勢になり、一時は5銭安の144円04銭まで下げた が、その後は横ばい圏でもみ合い。午後零時45分の30年債入札結果発表 後には144円13銭まで上昇し、直近高値を更新。その後は再び売りがや や優勢になり、結局は1銭安の144円08銭で引けた。現物債市場で長期 金利の指標となる新発10年物の324回債利回りは横ばいの0.795%。

●ユーロ97円台後半で上値重い、欧州救済の枠組みに依然不透明感

東京外国為替市場では、ユーロが下落し、対円では1ユーロ=97円 台後半を中心に取引された。ユーロ圏財務相会合後も欧州債務問題に対 する抜本的解決策への期待感が薄い中、スペイン10年債利回りが7%付 近で高止まり。先行き不透明感からユーロの上値が抑えられた。

ユーロは98円06銭を上値に午後にかけてじりじりと水準を切り下 げ、一時は97円55銭を付けた。午後4時現在は97円68銭付近で推移して いる。前日には一時97円43銭と、6月5日以来の安値を付けたあと、海 外市場で98円13銭まで反発していた。一方、ドル・円相場は朝方に付け た1ドル=79円60銭から、じりじりとドル安・円高が進み、午後の取引 終盤には一時79円36銭と、2日以来の円高値を付けた。午後4時現在 は79円42銭付近で取引されている。

クレディ・アグリコル銀行外国為替部の斎藤裕司ディレクターは、 欧州の銀行救済に関しては、直接支援だとしても国が責任を免れないと の発言もあり、「スペイン救済合意後もユーロ買いにならない理由」に なっていると指摘。また、中国の貿易統計で、黒字額が市場の予想を上 回ったものの、「輸入が弱いのでリスクオン(選好)になり切れない」 面もあるという。

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