エルピーダ社債権者:米マイクロンの買収提案に反対-極めて不利

会社更生手続き中のエルピーダメモ リの社債権者が、東京地方裁判所に米マイクロン・テクノロジーの買収 提案を拒否するよう求める文書を提出したことが10日、分かった。

東京地裁に提出された文書の英訳が米国の連邦破産裁判所に提出さ れた。ブルームバーグ・ニュースが入手した英訳文書によれば、社債権 者は、エルピーダ保有の資産価値などを勘案すると、マイクロン側の条 件が債権者や従業員に「極めて不利」として反対している。社債権者の 名前は記されていないが、資料によれば日本や海外の年金資金などを運 用する投資ファンドで運用額は数十億ドルとなっている。

マイクロンとエルピーダは2日、東京地判の許可を得てマイクロン がエルピーダの株式取得、支援を目的とするスポンサー契約で合意し た。発表資料によれば、エルピーダの更生計画は8月に同地裁に提出さ れる予定という。

国境をまたぐM&A(企業の合併・買収)案件に携わっている DLAパイパーの石川耕治弁護士は、会社の増資やM&Aについての社 債権者の同意条件が付与されていない限り、「裁判所の判断を覆すのは 難しいのではないか」と述べた。

シティグループ証券の高橋克英クレジットスペシャリストは、社債 権者の主張が認められる「可能性は高くない」としながらも、マイクロ ンが買収実現のために「債権者に何らかの配慮をする可能性がある」と 話した。

--取材協力:藤村奈央子.