ルクセンブルクが2ポスト確保-ユーロ圏の重要人事で

ユーロ圏17カ国で最も裕福な国であ るルクセンブルクは、域内の経済政策を担当する重要ポストのうち2つ を確保した。3つ目はドイツが保持した。

欧州中央銀行(ECB)の理事にルクセンブルク中銀のメルシュ総 裁が指名された。同総裁は、欧州の中銀トップの中で在任期間が最長。 ルクセンブルクのユンケル首相兼国庫相のユーロ圏財務相会合(ユーロ グループ)議長としての任期延長も決まった。

ドイツ出身で、暫定的な救済基金である欧州金融安定ファシリティ ー(EFSF)の最高経営責任者(CEO)を務めるクラウス・レグリ ング氏は、近く運営が開始される恒久的な基金、欧州安定化メカニズム (ESM)の責任者に指名された。

ブリュッセルで開かれたユーロ圏財務相会合でこれらポストの人事 が決着したことにより、5カ月にわたって繰り広げられていた争いは終 結した。

ユンケル議長は9時間に及んだ同会合が終了した10日未明、記者団 に対し、メルシュ総裁は「真に独立した人物だ」と評価。「私はこれま で何度も、メルシュ氏の独立した立場からの発言の犠牲者となった」と 話した。

メルシュ総裁(62)はECB政策委員会でインフレ抑制を重視する タカ派として評価を得てきた。1999年のユーロ誕生以来、現在まで中銀 総裁を続けているのはメルシュ氏だけだ。

現在のECBは、ドラギ総裁がイタリア、コンスタンシオ副総裁が ポルトガル出身。ユーロ圏北部の国々は、南欧へのパワーシフトともみ られる動きを阻む手段としてルクセンブルク出身の候補を支持した。

原題:Luxembourg’s Mersch, Juncker Take Euro Posts; Regling Wins ESM(抜粋)

--取材協力:Zoe Schneeweiss、Chiara Vasarri、Jonathan Stearns、Angeline Benoit、Mark Deen、Jana Randow、Rainer Buergin、Boris Cerni.