デンマーク・クローネの魅力高まる-ユーロ崩壊リスクのヘッジ

デンマークの通貨クローネの魅力が 増している。クローネ建て証券はユーロ崩壊リスクのヘッジを提供して おり、これはドイツの資産でさえできないことだ。

モルガン・スタンレーの欧州為替チーフストラテジスト、イアン・ スタナード氏(ロンドン在勤)は電話インタビューで、「ユーロ圏に投 資している海外投資家にとって、デンマークの資産購入はユーロ崩壊と いう極端なシナリオに対するヘッジになり得る」と発言。「そのシナリ オではデンマーク資産は値上がりし、ユーロ圏の資産値下がりのヘッジ として機能する可能性がある」と述べた。

こうした計算を考慮すると、なぜ投資家がデンマークの2年物国債 購入に積極的か、なぜデンマーク中央銀行が5日に引き下げた譲渡性預 金(CD)の金利(マイナス0.2%)が、9日時点で1470億クローネ (約1兆9300億円)の預金を引き付けているのかが分かる。投資家が深 刻化するユーロ圏の債務危機から退避する状況にあって、こうしたクロ ーネへの投資は、ユーロとのペッグ(連動)制を維持するデンマークが 資本流入を抑制するのをさらに難しくしている。

モルガン・スタンレーによると、ユーロ崩壊のリスクはなおかなり 小さいが、エコノミストの間では可能性の低いシナリオが現実のものに なった場合の想定を行うことがますます一般的になっている。

クローネは5日の利下げ直後に、昨年11月以来の安値に下落した が、その後上昇し、利下げ前とほぼ同じ水準まで戻している。ブルーム バーグによると、クローネは9日、1ユーロ=7.4380クローネ。4日 は7.4367クローネだった。

原題:Euro-Breakup Scenario Drives Danish Krone Appeal in Binary Bet(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE