LIBOR問題で協調融資離れも-起債への切り替え進む公算

ロンドン銀行間取引金利 (LIBOR)をめぐるスキャンダルでシンジケートローン(協調融 資)への信頼低下の恐れが強まりつつあり、企業が社債発行に切り替え る動きが早まる可能性が高まっている。

企業財務専門家協会(ACT、ロンドン)の政策・テクニカルディ レクター、ジョン・グラウト氏は「企業の財務担当者が懸念しているの は、今回のLIBOR問題が市場の信頼感に与えるダメージだ」と指 摘。「極めて多くの債券やデリバティブ(金融派生商品)の指標となっ ているLIBORと銀行への信頼を人々が失えば、市場の流動性は低下 し、企業の借り入れコストは上昇する恐れがある」と述べた。

ブルームバーグの集計データによれば、米国の非金融企業は今年こ れまでのところシンジケートローンと信用供与枠を通じて4830億ドル (約38兆4000億円)を借り入れた。前年同期比では13%減少した水準。 欧州では25%減の3220億ドルとなっている。

格付け会社フィッチ・レーティングスによると、欧州では今年初め て資金調達手段として債券が融資を上回った。3日付リポートで同社 は、1-6月(上期)の企業による新規資金調達額4670億ユーロ(約45 兆7000億円)のうち52%を起債が占めたと指摘した。2011年全体で は29%だったという。

原題:Libor Scandal Threatening to Turn Companies Off Syndicated Loans(抜粋)