三井住友FG:アジアの銀行出資検討、欧州勢の売却打診10兆円

三井住友銀行の箕浦裕副頭取は、ブ ルームバーグ・ニュースとのインタビューで、国際的な商業銀行業務の 拡大に向け、アジアや米国の銀行への出資を検討していることを明らか にした。信用危機を背景に欧州金融機関が売却に動いている子銀行など の中から、戦略に合致するところを選び、交渉を進めたい考えだ。

箕浦副頭取(56)は、昨年4月以降の累積で欧州銀などからの資産 売却の打診額は約10兆円近くに上っていると言及。そうした資産の中 で、「われわれの仕事の延長線上にある業態なら常に興味はある。銀行 や色んな業態が考えられる」と述べ、銀行などへの出資や買収に意欲を 示した。ただ、現在は具体的に交渉中の案件はないという。

三井住友は昨年以来、バンク・オブ・アイルランドのインフラ関連 の貸出資産を6億ユーロで、英銀RBSの航空機リース部門を約73億ド ルでそれぞれ買収した。箕浦氏は欧州危機の後退で「いま売りに出てい る資産の値引きは2-3%程度」にとどまるが、「10%程度の値引きな ら真剣に検討する」と価格動向を見極めている状況を明らかにした。

UBS証券の伊奈伸一アナリストは、中央銀行による流動性供給な どで一時期より停滞している欧州金融機関の資産売却について、「足元 は余裕があっても救済策で得た資金は3年で返済する必要があるため、 約2年後には売却交渉が活発化するのではないか」と予想。三井住友を はじめ邦銀との具体的な交渉も、しばらく先になるとの見方を示した。

三井住友FG株の10日終値は前日比33円(1.3%)安の2577円。

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