中国、WTOのパネル設置を拒否-レアアース輸出めぐり

中国がレアアース(希土類)の輸出 を不当に制限しているとして日米と欧州連合(EU)が世界貿易機関 (WTO)に紛争処理小委員会(パネル)の設置を要請した問題で、中 国は10日、パネル設置を拒否した。

中国は資源保全と環境保護を目的に2010年に輸出制限を設けたと説 明している。レアアースは類似した化学的性質を持つ17元素の総称で、 ボーイング製ヘリコプターのブレードやノキアの携帯電話、トヨタ自動 車のハイブリッド車などに使用されている。EUのデータによると、世 界のレアアース生産のうち中国が97%を占める。

WTOの規定によると、訴えられた国は1度目のパネル設置要請に 対しては拒否できるが、2度目に要請された場合には拒否することはで きない。今回は23日に再び要請が出される見通しで、そこでパネル設置 が決定するとみられている。

EUの行政執行機関、欧州委員会のデフフト委員(通商担当)は6 月27日の声明で「中国がレアアースを含む資源の輸出を制限することは WTO協定に違反しており、引き続き世界市場を著しくゆがめ、企業が 不利な立場に置かれている」と述べた。

原題:China Blocks U.S., EU, Japan Call for WTO to Rule on Rare Earths(抜粋)