7月9日の欧州マーケットサマリー:スペイン10年債利回り7%台

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2310   1.2291
ドル/円             79.67    79.66
ユーロ/円           98.08    97.89


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  253.46     -.94      -.4%
英FT100     5,627.33   -35.30     -.6%
独DAX      6,387.57   -22.54     -.4%
仏CAC40    3,156.80   -11.99     -.4%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .00%        +.01
独国債10年物     1.32%       -.01
英国債10年物     1.58%       -.01


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,585.00    -2.00     -.13%
原油 北海ブレント         99.90     +1.71    +1.74%

◎欧州株式市場

9日の欧州株式相場は4営業日続落。日本の機械受注の大幅減少 や、ユーロ圏財務相会合を前にしたスペイン国債の値下がりが響い た。

ドイツの小売り最大手、メトロが約3年ぶりの安値を付けた。 消費者の支出抑制が同社事業に「大きな影響」を与えるとのオラ フ・コッホ最高経営責任者(CEO)の発言が売り材料。野村ホー ルディングスによる投資判断引き上げを受け、通信銘柄は総じて高 い。

ストックス欧州600指数は前週末比0.4%安の253.46で終 了。スペイン10年債利回りは7%台となった。株価指数は週ベー スでは5週連続高で前週の取引を終え、1月以来最長の上げ相場と なっていた。スペインの銀行向け支援の返済ルールやイタリアが対 象となり得る救済の条件をそれぞれ緩和することで欧州首脳らが先 月合意したことが背景。

ノルデア・プライベート・バンキングのチーフ株式アナリスト、 マイケル・ボーレ氏(コペンハーゲン在勤)は「市場の中心テーマ は引き続き債務危機と南欧諸国の利回りが向かう方向だ」と指摘。 「従って、今週も神経質で不安定な相場展開を予想する」と続けた。

ブリュッセルでのユーロ圏財務相会合は、ユーロ圏首脳が先月 合意した危機対策の詳細を詰める。欧州中央銀行(ECB)のドラ ギ総裁がこの日、物価安定という責務から外れない範囲で同中銀が 必要な措置を講じるほか、危機対応で「あらゆるアイデア」を検討 することにやぶさかでないと発言すると、ストックス600指数は下 げを埋める場面も見られた。

同日の西欧市場では、18カ国中14カ国で主要株価指数が下落 した。

◎欧州債券市場

9日の欧州債市場でスペイン10年債が下落し、利回りは7% 台に乗せた。ブリュッセルでのユーロ圏財務相会合では、域内の金 融問題を収束するための十分な危機対策がまとまらないとの懸念が 高まった。

イタリア国債は4営業日続落し、10年債利回りは約1週間ぶり の高水準。ドイツ2年債利回りは2営業日連続でゼロを割り込んだ。 9日のドイツ入札で6カ月物証券の落札利回りが過去最低のマイナ ス0.0344%を記録したほか、フランスが実施した同年限の証券入 札でも利回りが初めてマイナスとなった。スペイン30年債利回り はユーロ導入後の最高に達した。

ロイズ・バンキング・グループのロンドン在勤ストラテジスト、 アキレアス・ゲオルゴロプロス氏はユーロ圏の会合について、「市 場は多くを期待していない」と述べ、「これが引き続き周辺国の国 債に圧力を加えている」と語った。

ロンドン時間午後4時32分現在、スペイン10年債利回りは 前週末比11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

7.06%。一時は7.11%と、先月19日以来の高水準に達した。ユ ーロ導入後の最高は6月18日に付けた7.285%。同国債(表面利 率5.85%、2022年1月償還)価格はこの日、0.7下げ91.725。 30年債利回りは3bp上げ7.29%。ユーロ導入後の最高となる

7.327%まで上昇する場面もあった。

イタリア10年債利回りは8bp上昇し6.11%。一時は先月 28日以来の高水準となる6.18%まで上げた。

ユーロ圏の各国財務相はこの日、先月の首脳会議で合意された スペインの銀行向け緊急融資の条件緩和などにについて協議する。

ドイツ2年債利回りはほぼ変わらずのゼロ。一時はマイナ ス0.013%と、6日に付けた過去最低のマイナス0.018%に近づ いた。10年債利回りは1.33%となった。

◎英国債市場

9日の英国債市場では10年債相場が4営業日続伸し、利回り は1カ月ぶり低水準となった。ユーロ圏の金融危機が悪化するとの 懸念から、比較的安全とされる英国債の需要が高まった。

会計事務所BDOが発表した6月の英生産指数は、企業景況感 が年内最低に落ち込み、今後の経済が縮小することを示唆する水準 まで低下した。イタリアとスペインの国債相場は下落。この日のユ ーロ圏財務相会合では、両国の借り入れコストを抑制するための十 分な措置がまとまらないとの見方が強まった。

ソシエテ・ジェネラルの英国金利戦略部門責任者、ジュリア ン・ワイズマン氏は、「一般的には質への逃避で英国債のパフォー マンスが上がる」とし、「ドイツが重過ぎる債務負担を抱え込むの ではないかとの不安が市場に広がりかねない」と語った。

ロンドン時間午後4時11分現在、10年債利回りは1.58%で、 前週末からほぼ変わらず。一時は1.558%まで下げ、先月5日以来 の低水準を付けた。同国債(表面利率4%、2022年3月償還)価 格はこの日、0.085上げ121.565となった。

同年限のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は 26bpと、前週の27bpから縮小した。

ユーロ圏各国の財務相はこの日の会合で、先月の首脳会議で検 討することで合意した銀行への直接資金注入について詳細を詰める。

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