日本企業のドル建て債発行が活発、武田や三菱商事-環境有利

武田薬品工業や三菱商事など、日本 企業がドル建て債の発行を活発化させている。スワップ取引を使ってド ル資金を円に転換するコストの低下が背景。

武田は3年債と5年債を発行する計画。3年債は米国債利回りに75 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)、5年債は105bpの上乗 せを提示していると、事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにし た。また別の関係者によると、三菱商事はプレミアム(利回り上乗せ) が135-140bpの5年債を計画している。

日本の発行体は今年これまでに188億ドル(約1兆5000億円)相当 のドル建て債を発行。前年同期を13%上回っている。スワップによる円 への転換が有利になったことが背景。CMAのデータによれば、マーク イットiTraxx日本指数は今月4日に、日本企業の信用力が2カ月 ぶり高水準となったことを示唆した。

格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のアナリス ト、天野待知子氏は東京からの電話で、武田は業務展開している地域と 通貨に合わせ、調達源を多様化させたい考えだと指摘した。

ブルームバーグのデータによれば、武田は3月31日までの1年間の 収入の31%を北米から得ていた。

ブルームバーグのデータによれば、5年物ベーシススワップは今年 これまでの平均がマイナス77.5bpと、前年同期のマイナス48.1bpか ら低下している。マイナス幅が大きいほど、ドルで借り入れて円に転換 することが有利になる。

CMAによれば、マークイットiTraxx日本指数は4日に一 時168.5bpまで低下した。昨年末は186.8bpだった。指数低下は信用 力が改善されたとの認識を示す。

武田債ではバンク・オブ・アメリカ(BOA)とシティグループ、 JPモルガン・チェース、モルガン・スタンレー、野村ホールディング スが幹事を務めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。シティと JPモルガン、モルガン・スタンレーは三菱債も手掛ける。

10年物ドル建て劣後債の発行を検討しているみずほフィナンシャル グループは、自社のほかにBOAとゴールドマン・サックス・グルー プ、JPモルガンを起用したと別の関係者が9日に述べた。

原題:Japanese Borrowers Market Dollar Bonds as Swaps Reduce Costs(抜粋)

--取材協力:Tanya Angerer、Sarah McDonald、Yusuke Miyazawa.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE