ECBのノボトニー氏:全ての火力を一気に使うべきではない

欧州中央銀行(ECB)政策委員会 メンバー、オーストリア中銀のノボトニー総裁は9日、各国中銀は金利 決定に関して「バランス感覚」が必要で、保有する火力を一気に使わな いのが賢明だとの見解を示した。

ノボトニー総裁はウィーンで記者団に対し、「バランス感覚と冷静 さを持って行動するのが中銀にとって正しいことだ」と述べた上で、 「持ち得る全ての火力を一気に使うべきではない」と言明した。金利に ついて「決して事前に約束することはない」のはECBの方針だとも付 け加えた。

ECBは先週、0.25ポイントの利下げを決定し、主要政策金利を過 去最低の0.75%、中銀預金金利をゼロにそれぞれ設定した。ソブリン債 危機でユーロ圏がリセッション(景気後退)の瀬戸際に追い込まれる 中、一部のエコノミストらはECBが追加策を講じることを余儀なくさ れるとみている。次回の定例政策委員会は8月2日に開かれる。

ノボトニー総裁は、預金金利をマイナスにした場合の影響はそれほ ど大きくないとの考えを示した。預金金利がマイナスとなれば、市中銀 行はコストを支払ってECBに資金を預けることになる。

同総裁は「預金金利はゼロへと引き下げられた」とし、「個人的見 解だが、さらなる引き下げがそれほど大きな影響を及ぼすことはないだ ろう」と続けた。

さらに利下げを通じ、銀行がECBから借り入れるコストが下がっ たとも説明し、「経済面である程度の刺激を与えるはずだ」と語った。

原題:ECB’s Nowotny Says Shouldn’t Use all Firepower at Once (1) (抜粋)

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