今日の国内市況(7月9日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株3日続落、米欧中の景気警戒し輸出中心安い-国内統計悪化も

東京株式相場は3営業日続落。米国の雇用統計が市場予想を下回っ たことや、欧州債務問題の根強い不透明感、中国の景気減速懸念などか ら自動車や電機、機械など輸出関連を中心に素材、金融、資源といった 景気敏感業種が総じて安い。国内機械受注の大幅減少なども、投資家心 理にマイナスに作用した。

TOPIXの終値は前週末比7.90ポイント(1%)安の763.93、日 経平均株価は同123円87銭(1.4%)安の8896円88銭。東証1部の売買高 は約半年ぶりの低水準。

独アリアンツ傘下の運用会社、RCMジャパンの寺尾和之最高投資 責任者は、米国の雇用情勢をめぐっては減税打ち切りや歳出の強制削減 などが重なる「財政の崖」を年末に控え、「雇用先延ばしに対する警戒 感も折に触れ出てくる」と指摘。中国経済については、インフレ懸念は しぼんできたが、「景気減速への不安が強く、一段と踏み込んだ金融・ 財政刺激策が必要になってきている」との認識を示した。

●債券続伸、米債高などで長期金利0.8%割れ、5年は9年ぶり低水準

債券相場は続伸。6月の米国雇用統計を受けて債券高・株安となっ た前週末の米国市場の流れを引き継いで買いが先行し、長期金利は約1 カ月ぶりに0.8%割れとなった。新発5年債利回りは9年ぶり低水準を 記録した。

SMBC日興証券の末沢豪謙チーフ債券ストラテジストは、「先週 末の米雇用統計を受けて円高、株安、米独長期金利低下となったことか ら、日本の長期金利も先月4日に付けた0.79%を試した」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の324回債利回りは 同1ベーシスポ イント(bp)低い0.79%で開始。9年ぶり低水準を記録 した6月4日に付けた水準に並んだ。そこでは売りが出て、いったんは 横ばいの0.80%を付けたが、午後に入ると0.5bp低い0.795%で推移し た。5年物の105回債利回りは0.5bp低い0.19%に低下し、03年6月18日 以来の低水準を記録した。

●ユーロが対ドルで2年ぶり安値、欧州首脳会議の合意具体化不透明

東京外国為替市場ではユーロが対ドルで2年ぶり安値を更新した。 きょうからユーロ圏財務相会合が始まるが、首脳会議での合意事項の実 施に向け具体的な進展がみられるか不透明で、ユーロは売りが先行し た。

ユーロ・ドル相場は早朝に一時、1ユーロ=1.2251ドルを付け、前 週末に付けた2010年7月以来のユーロ安値を更新。その後ユーロは下げ 渋ったが、1.2300ドル手前で戻りは抑えられる格好となった。ドル・円 相場も一時、今月3日以来の円高値となる1ドル=79円43銭を付けた。 もっとも、その後は日本の5月の経常黒字幅が予想を下回ったこともあ り、円買いも一服。午後にかけては79円後半まで円が伸び悩む展開とな った。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券クレジット市場部外貨商品課 長の塩入稔氏は、財務相会合で救済基金の活用法についての詳細が決ま るのではないかとの話もあるが、首脳会議後にポジティブ・サプライズ としてすでに反応してしまっており、新たなものが出てこなければ材料 にもしにくいと指摘。「こうなってしまうとユーロも何で反転できるの か、完全にきっかけを失ってしまっているような状況だ」と語った。