ダイアモンド氏は98年に規則違反で辞意、元CEOが慰留-FT

英銀バークレイズの元最高経営責任 者(CEO)、マーティン・テーラー氏は1998年に、当時バークレイ ズ・キャピタル部門責任者だったロバート・ダイアモンド氏(前 CEO)がロシア債投資をめぐる社規違反で辞任を申し出た際、これを 拒否した。テーラー氏が英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)への寄 稿で明らかにした。

同氏によると、バークレイズ・キャピタルがロシア債への投資の上 限をめぐるバークレイズの規則に違反したため、ロシアがデフォルト (債務不履行)した際にバークレイズは多額の損失を被った。規則違反 は当時公表されなかったが、監督当局はこれを承知していたとFT紙は 報じている。

テーラー氏によると、取引に関わったトレーダーらは解雇された。 ダイアモンド氏は違反の事実を知らなかったとしながらも辞意を示した という。

テーラー氏はダイアモンド氏にとって「危機一髪だった」とし、 「あの時彼を去らせていたら、その後の歴史は大きく変わっていただろ う。私もダイアモンド氏がいなくてはだめだという神話に最初に屈した 1人だった。バークレイズはほんの数日前まで、まだこの神話に捕らわ れていた」と記述している。

原題:Ex-Barclays CEO Taylor Says Diamond Offered to Quit in 1998: FT(抜粋)