シカゴ連銀総裁:米雇用拡大にFRBのより積極的な行動必要

米シカゴ連銀のエバンス総裁は9 日、米連邦準備制度理事会(FRB)が失業率を押し下げるためにより 積極的な行動を取る必要があるとの認識を示した。高い失業率が続け ば、長期的に経済的打撃を与えると警告している。

エバンス総裁はバンコクでの講演で、「現時点で積極的に行動しな ければ、今後長年にわたって米経済の能力は低下するだろう」と言明。 「一段の緩和のためにバランスシートの活用を支持する」と語った。

最近の経済指標は米景気回復が鈍化しつつあることを示唆してい る。6月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びがエコノミスト 予想を下回り、失業率は8.2%にとどまった。エバンス総裁に加え、9 日に同じバンコクでの会議で講演したボストン連銀のローゼングレン総 裁も、雇用が近く勢いを増すとの楽観的な見解は示さなかった。

エバンス総裁は「失業が今後しばらく持続可能なレベルを大きく上 回る水準にとどまる」と予想。FRB当局者は長期的な完全雇用を失業 率5.25-6%と判断していると説明した。

同総裁はまた、失業率が7%を下回るかインフレ率が3%を超える まで、FRBが低金利政策を維持する必要があるとあらためて表明し た。

雇用の弱さ

エバンス総裁は「雇用の責務を十分果たしていない一方でインフレ 率がFRBの目標に近い場合、インフレ率が緩やかで一時的に上昇する リスクを冒してでもそれが合理的で許容範囲にとどまるなら、当局は雇 用ギャップを大幅に減らす可能性のある政策を積極的に実施すべきだ」 と語った。

同総裁はさらに、「米長期国債の低い利回り水準は、低インフレで 緩やかな成長を予想する市場の見方を反映している。これは高度な警告 を発しており、それ自体が現在の経済活動を抑制している重要な要素の 一つだ」との見方を示した。

同総裁は今年、米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を有し ていない。同総裁は追加金融刺激策を最も積極的に支持するFRB当局 者の一人。

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