ダイアモンド氏の名指し非難に逆襲か-英中銀の次期総裁候補

イングランド銀行(英中央銀行)の ポール・タッカー副総裁(金融安定担当)は9日、ロンドン銀行間取引 金利(LIBOR)スキャンダルに関連する議会証言を行う。この問題 は既に英銀2位バークレイズの経営トップ3人を辞任に追い込み、タッ カー氏自身についてもキング総裁の後継者に指名される見通しに影を落 としている。

タッカー氏(54)は、バークレイズのロバート・ダイアモンド前最 高経営責任者(CEO)が4日の公聴会で証言に臨んだ同じ席で、英中 銀をLIBOR騒動に巻きこんだ2008年のダイアモンド氏との電話での 会話について自らの立場を説明する。ダイアモンド氏が書いたメモは、 タッカー氏がバークレイズに対し、LIBORの数字を低めに報告でき るとほのめかした可能性を示唆している。

タッカー氏は英中銀の次期総裁の最有力候補と目されていたが、ダ イアモンド氏との電話でのやり取りが発覚し、その立場が危うくなって いる。バークレイズがLIBORの操作を認め、スキャンダルがエスカ レートする中で、タッカー氏はダイアモンド氏が議場に姿を現す90分前 に公聴会での証言を自ら要請した。

08年10月に電話でのやり取りが行われた当時、英中銀で調査を担当 していたウォリック大学のマーカス・ミラー教授は「この大きな影響力 を持つバンカーが中銀の次期総裁になろうという人物を名指しで非難し ている。まさに大物同士の対決だ。タッカー氏が金利を低めに報告する よう勧めたのかどうか、ダイアモンド氏の説明に信ぴょう性があるかど うかについて質疑が行われることになろうが、彼は自分自身を救うこと ができると私は思う」と話している。

原題:Tucker Faces Libor Grilling as BOE Chief Race Hangs in Balance(抜粋)

--取材協力:Svenja O’Donnell、Scott Hamilton、Edward Evans.

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