ボストン連銀総裁:雇用拡大減速は米経済の今後の弱さ示す

米ボストン連銀のローゼングレン総 裁は9日、欧州債務危機で不確実性が強まり、雇用と投資が抑制されて いる中で、米労働市場の低迷によって家計の支出が鈍化する恐れがある との見解を明らかにした。

ローゼングレン総裁はバンコクでの講演で、「雇用の伸びの減速は われわれが完全雇用に達する能力を妨げるだけでなく、米国の今後の消 費をさらに弱めることになる」と指摘。将来の大幅な景気減速の可能性 をめぐる懸念が現在の成長を抑制しており、自己実現的な力が働いてい ることを示唆している」と分析した。

総裁は、欧州の債務・銀行問題が見通しを圧迫しているため、「低 成長がかなり長期間継続する見通しだ」と指摘。「過去3カ月間だけで も、米国の雇用の伸びはかなり顕著に鈍化した」と語った。

また同総裁は「企業は経済に関する不確実性の一部が解消されるの を待っており、銀行家や輸出業者などと話すと、企業が投資や雇用をさ らに抑制することが示唆されている」と述べた。

さらに、世界の金融システムが一段と相互に連結されたことで欧州 の「深刻な金融ショック」が銀行株や米国の株式市場全般に「大きな影 響」を及ぼす恐れがあると述べ、「世界的な雇用と財政の課題を考慮す ると、世界経済は依然として金融ショックの影響を非常に受けやすい状 況にある」との認識を示した。

原題:Fed’s Rosengren Says Jobs Slowdown Signals Further U.S. Weakness(抜粋)

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