日銀:6月の銀行貸出残9カ月連続増-電力債復活の影響注視

日本銀行が9日発表した貸出・資金 吸収動向によると、6月の銀行貸出平均残高は前年同月比0.8%増の395 兆1883億円と9カ月連続で増加した。震災復興関連や電力会社向けのほ か、企業の事業再編に伴う資金需要が押し上げ要因で、プラス幅も5月 の同0.4%から拡大した。

今後について、日銀金融機構局の廣島鉄也金融モニタリング課長 は、電力会社の「起債が順調に回復してくれば下支え効果は剥げてく る」と指摘。東日本大震災以降、原発保有リスクなどから銀行借り入れ に依存していた電力各社が社債発行に動きだした影響を注視している。

一方、銀行の実質預金+CD(譲渡性預金)は同1.9%増の569 兆3407億円と62カ月連続で前年同月を上回った。この結果、実質預金+ CDから貸出平残を差し引いた「預貸ギャップ」は174兆1524億円と前 月から約1%拡大し、過去最高を2カ月連続で更新した。銀行・信金合 計の貸出平残は同0.7%増の456兆9769億円と8カ月連続で増えた。