香港やベトナム、成長鈍化を示唆-世界的なリスクの高まりで

香港とベトナムは今年の成長率が政 府予想に届かない可能性を示唆した。アジア諸国・地域の政策担当者は 世界的な見通し悪化から経済を守る取り組みを強化している。

香港の曽俊華財政官は7日、2012年の経済予想を来月にも修正する 可能性を明らかにした。ベトナムでは、ニン副首相が成長目標を達成で きない恐れがあると述べたほか、中央銀行が市中銀行に対し、企業を支 援するため既存の融資金利を引き下げるよう求めた。フィリピンは輸出 に打撃を与えかねない通貨高を抑制する計画を発表した。

ユーロ圏債務危機が深刻化し、米国の雇用の伸びは失速、アジアの 成長も鈍化しており、先週の中国と欧州の中銀による利下げは世界経済 のリスクを浮き彫りにしている。国際通貨基金(IMF)のラガルド専 務理事は6日、16日に公表予定の最新の世界経済見通しで、今年の世界 の成長予想を下方修正することを明らかにした。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)の為替戦略担当グロー バル責任者、ニック・チェイミー氏は6日のリポートで、「ここ数カ月 間、ユーロ圏と米国の成長指標の悪化が続いていることを考えれば」、 新興市場の輸出に「大幅な改善の見込みはほとんどなく」、内需も「短 期的には低調なままとなりそうだ」と指摘。7-9月(第3四半期)も 「低成長が続く兆候をさらに目にしている」と記した。RBCは新興市 場全体の今年の成長率予想を5.5%から4.7%と、「極めて弱い水準」に 引き下げたという。

原題:Hong Kong, Vietnam Signal Slowing Growth as Global Risks Build(抜粋)

--取材協力:Max Estayo、Chua Baizhen、Nguyen Dieu Tu Uyen.