S&P500種構成企業、買い推奨が高水準-割安感重視

アナリストらは米企業の四半期決算 が2009年以来初めて減益になると警告する一方で、米国株に関する投資 判断はこれまでで最も強気となっている。

ブルームバーグが集計した1万件超の予想によると、金融業界は4 -6月(第2四半期)の米企業の純利益見通しを1.8%減と、4月時点 の2%増から下方修正した。それにもかかわらず、投資判断で「売り」 や「ホールド」より「買い」が多いS&P500種株価指数の構成銘柄は 計247社と、ブルームバーグが集計を開始した2000年以来最高を記録し ている。アルミ生産のアルコアが先陣を切って決算シーズンが9日から 始まる。

弱気派は株式ボラティリティ(変動性)拡大や収益減少、米大統領 選が近づいていることを理由に、4月以降に4.5%下落しているS& P500種の下げは続くと予想する。一方、強気派はアナリストらが買い を推奨する理由として、収益が今年過去最高を記録する方向に依然ある ほか、S&P500種は1950年代以降のバリュエーション(株価評価)平 均を16%下回っていることを挙げている。

ジェフリーズの株式アナリスト、ハワード・ルベル氏(ニューヨー ク在勤)は「私は1四半期だけに注目して銘柄を選んでいるわけではな い」とし、「四半期決算は1つの項目にすぎない。ある程度の期間にわ たって状況を見なければならない」と述べた。

前回、企業収益見通しと投資判断が分かれたのは09年7-9月(第 3四半期)。当時、S&P500種は上昇局面に入って半年経ってお り、12年4月までに100%余り上昇した。アナリストはS&P500種構成 銘柄で年間利益が23%減少すると予想。売りやホールドより買いの投資 判断が多い企業は205社となっていた。

アルコアはこの日4-6月期決算を発表する。ダウ工業株30種平均 の構成銘柄では同社が最初に決算を公表する。ブルームバーグがまとめ た予想によると、同社の1株利益は前年同期比82%減少する見通し。先 週のS&P500種は0.6%安の1354.68だった。

原題:S&P 500 Buy Ratings at High as Valuations Offset Falling Profits(抜粋)