【ECB要人発言録】下振れリスクが一部顕在化-ドラギ総裁

7月2日から8日までの欧州中央銀 行(ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の氏名を クリックしてください)。

<7月7日> アスムセン総裁(イタリア紙スタンパとのインタビュー):欧州安定化 メカニズム(ESM)に銀行免許の付与やECB資金の直接的な利用を 認めるべきではない。

<7月6日> ノワイエ・フランス中銀総裁(仏エクサンプロバンスでの会議で):国 債買い取りで公的債務の貨幣化を目指している中銀はない。それはアナ リストの空想だ。

クーレ理事(フランスでのインタビューで):現時点で非標準的措置の 追加実施は必要ないというのがECB理事会の認識だ。中銀預金金利を マイナスに引き下げることは理論上可能だが、これもECBがいま必要 とする措置ではない。

クーレ理事(仏エクサンプロバンスでの会議で):ECBが市場でイタ リアやスペインの国債を買えないわけではない。しかし、購入する場合 は金融政策上の理由で必要がある場合のみであって、それ以外はあり得 ない。

アスムセン理事(ブリュッセルで講演):ECBに与えられた権限と責 務の限界を説明する必要がある。政府などの行動欠如をECBが穴埋め することはできない。良い政策に代わるものはない。

リイカネン・フィンランド中銀総裁(フィンランドでのインタビュー で):量的な目標は掲げていない。(利下げは)政策上の金利すべてに 適用した釣り合いの取れた決定だ。標準的な金融政策と一致した政策決 定だ。

<7月5日> ドラギ総裁(定例政策委員会後の記者会見で):年末前後の段階的で緩 慢な回復を予想している。今や下振れリスクが一部顕在化しているもの の、基本的なシナリオは変わっていない。

コンスタンシオ副総裁(定例政策委員会後の記者会見で):検証の結 果、一連の措置がまだ軌道に乗っているという結論に至った。これは前 向きなものだ。近い将来に景気がどう展開するのかを見極める必要があ る。

<7月4日> クノット・オランダ中銀総裁(蘭誌エルゼビアとのインタビューで): 誰かが南欧を支援しなければならない場合、その役目はECBではなく 政府が果たすべきだ。債券購入プログラムは休眠中で、この状態が続く だろう。債務危機は向こう数年続く見通しだ。

<7月3日> ノワイエ仏中銀総裁(パリでの会議で):(金融同盟を推し進める一環 として)非常に大きなファイアパワー(火力)が必要だ。ユーロ圏がよ り安定した回復力と効率性を高めるには、銀行セクタ ーの良好かつ一 貫した機能が絶対に不可欠だ。金融統合強化に向けた新 たな具体的な 飛躍をユーロ圏は必要としている。

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