ECB、中銀預金残高の目標は設定せず-リイカネン氏

欧州中央銀行(ECB)の政策委員 会メンバー、フィンランド銀行(中央銀行)のリイカネン総裁は5日の 利下げについて、翌日物預金の残高に具体的な目標水準を設定している わけではないと説明した。

フィンランドの地元ミッケリでインタビューに応じたリイカネン総 裁は、中銀の預金金利をゼロに引き下げた影響について聞かれ、「量的 な目標は掲げていない」と指摘。「政策上の金利すべてに適用した釣り 合いの取れた決定だ。標準的な金融政策と一致した政策決定だ」と述べ た。

ECBは全ての政策金利を0.25ポイントずつ引き下げ、主要政策金 利であるリファイナンス金利を過去最低の0.75%、限界貸出金利 は1.5%とした。預金金利ゼロとは、市中銀行が余剰資金をECBに一 晩預けてももはや利息が付かないことを意味する。現在、域内の銀行は 一日あたり約8000億ユーロ(約78兆円)をECBに預金している。

預金金利の引き下げにより中銀の流動性が縮小する恐れはあるかと の問いに、リイカネン総裁は「そのうちわかるだろう。市中銀行次第 だ」と答えた。

また、「2012年は低調で、前年予想されていたより景気は弱いだろ う」との見通しを示し、「それから先のことは世界経済の動向によって 変わる。予測の中で輸出が成長をもたらす要素の1つとされていたから だ。今年の経済は弱含みとなるだろう」と語った。

原題:Liikanen Says ECB Doesn’t Have Target for Overnight Deposits(抜粋)