全日空:公募増資発表の前日の株出来高急増は不自然と認識

全日本空輸が公募増資を発表した前 日に同社株の出来高が3カ月ぶり高水準となったことについて、同社は 不自然だとの認識を示した。

広報担当の野村良成氏は6日に電話で、不自然だと認識していると 述べた。引受金融機関から情報漏れはなかったとの確証を得たため、現 時点で何らかの措置を取る考えはないという。

全日空は3日午後4時に、公募増資の実施などで最大2111億円の資 金調達を行うと発表した。ブルームバーグのデータによれば、2日には 全日空株の出来高が2400万株と、3月27日以来の高水準になっていた。 株価は2日、一時2.7%安となった後、0.9%安で終了。同日の TOPIXの終値は0.1%安だった。

インサイダー取引についての当局の調査では、2010年には4銘柄の 公募増資の前に、引受金融機関からの情報に基づいて一部投資家が株を 空売りしたことが判明した。与党・民主党は今週、これらに加えて2009 年の全日空の増資をはじめ16銘柄の取引を新たに調査するべきだとの考 えを示した。

全日空は今回の増資で引き受けを務める野村ホールディングスとゴ ールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェース、ドイツ銀 行に、情報漏えいがなかったことを確認したと野村氏は述べた。4金融 機関の広報担当者はコメントを控えた。

原題:ANA Raises Alarm Over Stock Trading Spike Before Public Offering(抜粋)