ユーロ分裂への緊急提案募る経済学賞、ブートル氏が受賞

ユーロ圏が分裂した場合の緊急対応 策についての提案を募った経済学賞、ウォルフソン・エコノミクス・プ ライズを、キャピタル・エコノミクスのロジャー・ブートル氏が獲得し た。

ブートル氏と同僚らは、ノーベル賞に次いで高い賞金である25万ポ ンド(約3100万円)を獲得した論文で、政策当局はユーロ圏分裂に備え た策を既に秘密裡に練っているはずだと指摘した。

ブートル氏は5日、ロンドンでの授賞式で、そのような策を「公然 と準備することが可能だとも適切だとも思わない」と語った。欧州は指 導者らが単一通貨の管理に失敗した結果、「政治的・社会的な悲劇」に 向かう恐れがあるとも述べた。

昨年10月に発表されたこの賞は、加盟国がユーロ圏を離脱した場合 も欧州経済が発展できる方法のアイデアを募るために創設された。欧州 債務危機の端緒からほぼ3年になり、ギリシャがユーロ圏を放逐される との観測が依然ぬぐえない中で、同賞の重要度は増した。

ブートル氏の論文は中核国のみでより小規模な通貨同盟を維持し、 周辺国がそれぞれの通貨に戻ることを提案し、そのような決定について 当局が、通貨の再転換やその後の切り下げを含めどのように進めるかを 検討した。

ブートル氏は英銀HSBCホールディングスの元チーフエコノミス トで1999年にキャピタル・エコノミクスを創設した。英財務省の経済顧 問を務めたこともあり、「デス・オブ・インフレーション」などの著書 がある。賞のスポンサーのサイモン・ウォルフソン氏はこの賞につい て、「半年前までタブーだった議論を活性化させるのに寄与した」と述 べた。

応募者の中には11歳のオランダ人少年、ユレ・ヘルマンス君も含ま れていた。

原題:Bootle Wins Wolfson Prize Advising Secret Euro Breakup Plan (2)(抜粋)

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