モルガンS:最高値更新のフィリピン株、政府投資で一段高も

モルガン・スタンレーのアジア・新 興市場担当チーフストラテジスト、ジョナサン・ガーナー氏は、アジア 株で最も割高感が強いフィリピン株が今年、さらに25%上昇する可能性 があると予想した。

フィリピン政府が財政赤字縮小を目指しつつ歳出拡大を進める中 で、フィリピン総合指数は今年23%上昇し、今月5日に最高値を更新。 世界の株価指数で上昇率5位となっている。予想株価収益率(PER) は16.5倍と、アジア太平洋地域15市場で最高。MSCI新興市場指数に 対するプレミアムは2006年11月以降で最大に迫りつつある。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は4日、 フィリピンの格付けを「BB+」と、03年以来の高水準に引き上げた。 投資適格級まであと1段階となった。今年の歳出を過去最大に引き上 げ、道路や橋、空港に160億ドルの投資を目指すアキノ大統領にとって は追い風。政府の投資計画が消費者の需要を喚起するとの期待感から、 食品のJGサミット・ホールディングスや多角経営のアヤラなどが株高 のけん引役となっている。

香港在勤のガーナー氏は5日の電子メールで「フィリピンには強力 な経済シナリオがある上、対外収支もかなり強い」と述べ、「フィリピ ン株は引き続き好調が見込まれる」と付け加えた。

アキノ大統領は13年までに財政赤字を国内総生産(GDP)比2% に縮小させる計画。今年の目標は2.6%。政府は脱税者や密輸業者の摘 発を強化するとともに、歳入増を目指す法案を策定している。

原題:Morgan Stanley Sees Philippine Stocks Rallying: Southeast Asia(抜粋)

--取材協力:Ian Sayson.

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