安住財務相:10月中に財源枯渇する可能性-特例公債法案が不成立なら

安住淳財務相は6日午前の閣議後会 見で、今年度予算の赤字国債発行の法的裏付けとなる特例公債法案が成 立しない場合、「10月中に財源が枯渇する」との見通しを示した。9月 上旬までの今国会の会期内に法案成立が見込めなければ、同月以降の予 算執行は「例外なく厳しく抑制を含めた対応が必要だ」と述べ、8月中 の法案成立を目指し、与野党間での調整を急ぐよう求めた。

今年度予算(総額90.3兆円)のうち税収や税外収入は46.1兆円。財 政法第4条に基づき発行できる建設国債5.9兆円を合わせ、計50.2兆円 の財源は確保できるが、歳入の4割強を占める赤字国債38.3兆円を発行 できない状態に陥っている。財務省によると、公共事業などの建設国債 発行対象を除いた9月末の支出見込み額は39.3兆円。これに例年の10月 の平均的支出額約5兆円を加えると約45兆円に達する。

財務相は同法案が成立しなければ「11月の時点では財源が1兆円前 後となる。9月以降に思い切った執行抑制をし、行政経費だけでなく、 生活保護などの義務的経費についても、ない袖は振れない。9月に振り 込み時期を迎える地方交付税も予定額にいかない可能性がある」と指 摘。その上で、「8月中に法律が通らなければ、国民生活や地方自治体 の行政運営に重大な支障を及ぼさざるを得ない」と懸念を示した。

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