世界最大のテレビ・携帯電話メーカ ー、韓国のサムスン電子の4-6月(第2四半期)の営業利益はアナリ スト予想を上回り過去最高益となった。米アップルのスマートフォン (多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」と競合する「ギ ャラクシー」の売り上げが急増した。

同社が6日発表した暫定決算によれば、営業利益は前年同期比79% 増の6兆7000億ウォン(約4720億円)となり、ブルームバーグがまとめ たアナリスト32人の予想平均(6兆5800億ウォン)を上回った。

ブルームバーグがアナリスト6人を対象に実施した調査によると、 「ギャラクシー・ノート」などの販売好調で、同社携帯電話事業の4- 6月期利益は2倍余りに増加し、半導体事業の減益を補った。サムスン はコンピューター用半導体メモリー最大手。同社はテレビ市場での優位 を維持するため新型モデルを投入。また携帯電話事業では2位アップル の追撃をかわし世界1位を維持するため、今年は過去最高の売り上げを 目指している。サムスンは昨年以来、主要顧客でもあるアップルと各国 で特許紛争を繰り広げている。

トンヤン証券のアナリスト、ブライアン・パク氏(ソウル在勤)は 電話インタビューで、「スマホ主導による利益の伸びは4-6月期も続 いた」とした上で、「きょうの数字で、サムスンの事業とハイテク製品 全般の需要に関する懸念は当面解消できる」と指摘した。

サムスンによれば、月内に発表する監査済み決算の営業利益は、暫 定値から最大で2000億ウォン増減する可能性がある。この日の暫定決算 では純利益と部門別利益を公表していない。

通信部門の利益は2倍以上か

ブルームバーグがまとめたアナリスト6人の予想中央値によると、 通信部門の営業利益は前年同期比2倍強の4兆4200億ウォンと見込まれ ている。同部門の売上高は前年同期から約2倍増加し24兆1000億ウォン の見通し。

CLSAアジア・パシフィック・マーケッツのソウル在勤アナリス ト、マット・エバンズ氏は6月20日付リポートで、サムスンの4-6月 期のスマホ出荷台数は5000万台と推計されると述べた。同氏は推定値を 従来の5340万台から引き下げた理由として、新興市場での低価格モデル の販売が予想を下回ったことと、華為技術やZTE(中興通訊)との競 争激化を挙げた。

HIインベストメント・アンド・セキュリティーズ(ソウル)のア ナリスト、ソン・ミョンソプ氏は6月27日付リポートで、サムスンのベ ストセラー商品、スマホ「ギャラクシー」シリーズの最新モデル「ギャ ラクシーS3」は、5月の発売日から6月末までの出荷台数が700万台 になったもようだと指摘した。同氏は、半導体などの部品不足で生産が 滞り、予想を下回ったと説明した。

ブルームバーグの集計データによると、半導体部門の利益は、パソ コン需要が世界的に後退したことが響き、前年同期比29%減の1兆3000 億ウォンと見込まれる。ディスプレー部門の営業損益は5250億ウォンの 黒字と、前年同期の2100億ウォンの赤字から改善したと予想される。

原題:Samsung Posts Record Quarterly Profit on Galaxy Phone Sales (2)(抜粋)

--取材協力:Saeromi Shin.

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