米国株(6日):続落、米雇用の伸びが市場予想に及ばず

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6日の米株式相場は続落。S& P500種株価指数は週間ベースでも下落した。米雇用統計で雇用者の伸 びが予想を下回ったことで、景気回復の減速があらためて懸念された。

S&P500種のセクター別10指数はいずれも下落。アルミ生産のア ルコアや資源のフリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴール ド、油田サービスのシュルンベルジェはいずれも下落。JPモルガン・ チェースとバンク・オブ・アメリカ(BOA)を中心に金融株も下げ た。シーゲイト・テクノロジーとインフォマティカの業績内容を嫌気し てコンピューターやソフトウエア企業の株価が下げた。

S&P500種株価指数は0.9%下げて1354.68 。ダウ工業株30種平均 は124.20ドル(1%)下げて12772.47ドルだった。

BMOハリス・プライベート・バンク(シカゴ)のジャック・アブ リン最高投資責任者(CIO)は、「雇用統計は米国の景気が減速して いることを裏付けた」と述べ、「第2四半期の雇用創出ペースは第1四 半期の半分に届かない」と続けた。

米雇用統計

米労働省が発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比8万人増。ブルームバーグ・ニ ュースがまとめたエコノミストの予想中央値は10万人増だった。家計調 査に基づく失業率は8.2%で前月から変わらず。民間の雇用者数は8 万4000人増と、10カ月ぶりの低い伸びにとどまった。

ジャネイ・モントゴメリー・スコット(フィラデルフィア)のチー フ投資ストラテジスト、マーク・ルッシニ氏は「統計はわずかに失望さ れる内容だ」と指摘。「この不確かな世界において、雇用統計を受けて 米金融当局が量的緩和第3弾に踏み切る根拠が強まった確信でもしない 限り、それほど興味をそそられる内容ではない」と述べた。

金融当局は過去2回の量的緩和で2兆3000億ドル相当の証券を購入 した。

S&P500種の中で素材株は1.2%下げた。S&P GSCI指数 は2.4%下げた。アルコアは2.2%下落、フリーポートは1.3%値下がり した。

景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指数 は1.3%下げた。ダウ輸送株平均は1%安。JPモルガンは1.4%安、 BOAも2.1%下げた。

テクノロジー株が安い

S&P500種セクター別10指数のうちテクノロジー株が1.8%の大幅 安だった。インフォマティカは28%急落。同社の第2四半期利益および 売上高が予想外に減少した。インフォマティカは特に欧州での需要の落 ち込みに対して思ったほど迅速な対応ができなかったと説明した。

シーゲイトは0.5%安。ハードディスク装置(HDD)メーカーで 世界最大手の同社は4-6月(第4四半期)決算暫定集計で、売上高と 粗利益率が従来予想を下回ったと発表した。出荷の減少と一部の製品に 影響した「仕入先の品質問題」を理由に挙げた。

一方、航空株は上昇した。原油下落で燃料コストが低下するとの期 待が広がった。サウスウエスト航空とデルタ航空はいずれも上昇した。

原題:U.S. Stocks Retreat as Jobs Growth Trails Economists’ Forecasts(抜粋)

--取材協力:Adria Cimino、Nikolaj Gammeltoft.

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