7月6日の米国マーケットサマリー:株は続落、雇用者増が予想下回る

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2285   1.2392
ドル/円             79.63    79.92
ユーロ/円           97.82    99.03


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       12,772.47     -124.20   -1.0%
S&P500種           1,354.68     -12.90     -.9%
ナスダック総合指数    2,937.33     -38.79    -1.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .27%        -.02
米国債10年物     1.55%       -.05
米国債30年物     2.66%       -.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,578.90    -30.50   -1.90%
原油先物         (ドル/バレル)   84.15     -3.07    -3.52%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルがユーロに対し2年ぶり高値 を付けた。6月の米雇用統計で非農業部門雇用者数の増加幅が市場予想 を下回ったことから、安全資産としてのドルの需要が高まった。

ドルは主要16通貨中、円を除く全てに対して値上がり。雇用統計で は失業率は8.2%で前月から変わらずだった。この日はまた、スペイン の鉱工業生産指数が低下。これを受けて欧州の債務危機が悪化している との懸念が高まったことも、ユーロ売りにつながった。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の 調査責任者、ダン・ドロー氏は雇用統計について、「ここ1カ月に米国 や世界のビジネス部門で見られた減速が確認された」と指摘。「きょう のドル高をもたらした大きな材料は、世界の景気減速に対処する十分な 政策手段はないという不安の広がりだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時35分現在、ドルは対ユーロで前日 比0.9%高の1ユーロ=1.2283ドル。一時1.2266ドルと、2010年7月以 来の高値を付けた。円は対ドルで0.3%高の1ドル=79円68銭。対ユー ロでは1.2%上げて97円87銭。

◎米国株式市場

6日の米国株は下落。S&P500種株価指数は週間ベースでも下落 した。米雇用統計で雇用者の伸びが予想を下回ったことで、景気回復の 減速があらためて懸念された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は0.9%下げて1354.68。ダウ工業株30種平均は124.20ドル(1%)下 げて12772.47ドルだった。

BMOハリス・プライベート・バンク(シカゴ)のジャック・アブ リン最高投資責任者(CIO)は、「雇用統計は米国の景気が減速して いることを裏付けた」と述べ、「第2四半期の雇用創出ペースは第1四 半期の半分に届かない」と続けた。

米労働省が発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比8万人増。ブルームバーグ・ニ ュースがまとめたエコノミストの予想中央値は10万人増だった。家計調 査に基づく失業率は8.2%で前月から変わらず。

◎米国債市場

米国債は続伸。米雇用統計で6月の非農業部門雇用者数が市場予想 を下回る伸びとなったことから、米金融当局が量的緩和第3弾(QE 3)に踏み切るとの観測が広がった。

10年債は週間ベースで1カ月ぶりの大幅上昇。米労働省が6日発表 した雇用統計で失業率の低下へ向けた進展がほとんど見られず、米国債 は買いを集めた。ユーロダラー先物とFF(フェデラルファンド)先物 が示す金利は低下。米雇用増加数が予想を下回ったことを受け、連邦公 開市場委員会(FOMC)が金利をゼロ近辺に据え置いた上で、さらに 一段の量的緩和に踏み切る可能性が高いと予想する投資家が増えた。

英バークレイズ・キャピタルの米国債取引ディレクターのアダム・ ブラウン氏(ニューヨーク在勤)は、「QE3がある程度価格に織り込 まれつつあるのは確かだ」とし、「リスクオフの動きなのか、QEに限 った反応なのか見分けるのは難しいが、相関していると思われる。追加 緩和があるとの考えであれば、概してレートに強気になるものだ」と述 べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後3時8分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下して1.54%。同年債(表面利率1.75%)価格 は1/2上げて101 29/32となっている。

10年債利回りの過去最低水準は1.44%で、6月1日に記録。5月の 雇用者数の増加幅が、ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想の最低 値をも下回ったことが材料になった。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。2週間ぶりの大幅安となった。ド ルが上昇したことで、代替投資先としての金の需要が減退した。

米労働省が発表した6月の雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが 市場予想を下回ったことを背景に、ドルは主要通貨のバスケットに対し て5週間ぶりの高値をつけた。米国債相場も値上りした。前日発表され た民間部門の雇用者の伸びは予想を上回っていた。この日は商品24銘柄 で構成する指数も2週間ぶりの大幅な下落となった。

ビジョン・ファイナンシャル・マーケッツ(シカゴ)の金属トレー ディング担当ディレクター、デーブ・メーガー氏は電話インタビューで 「現金への逃避がみられる」と指摘。「労働市場関連の指標は強弱入り 混じっており、追加緩和策が発表されるのかどうか不安が広がってい る」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比1.9%安の1オンス=1578.90ドルで終了。中心限月として は6月21日以来の大幅下落となった。週間では1.6%値下がり。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。6月の米雇用者数が市場予想を 下回る伸びにとどまったことから、経済成長の鈍化で原油需要が減退す るとの懸念が強まった。

米労働省が発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比8万人増。ブルームバーグ・ニ ュースがまとめたエコノミストの予想中央値は10万人増だった。国際通 貨基金(IMF)のラガルド専務理事は、IMFが今年の世界成長率予 想を下方修正することを明らかにした。

RJOフューチャーズの商品ブローカー、フィル・ストライブル氏 (シカゴ在勤)は、「8万人増という結果に失望している。そのため原 油価格は下落している」と指摘。「米経済は現実に低迷しており、原油 需要が新たに増えることはないだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日 比2.77ドル(3.18%)安の1バレル=84.45ドルで終了。週間では0.6% 値下がり。

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