NY外為(6日):ドルが対ユーロ2年ぶり高値-雇用統計で

ニューヨーク外国為替市場では、ド ルがユーロに対し2年ぶり高値を付けた。6月の米雇用統計で非農業部 門雇用者数の増加幅が市場予想を下回ったことから、安全資産としての ドルの需要が高まった。

ドルは主要16通貨中、円を除く全てに対して値上がり。雇用統計で は失業率は8.2%で前月から変わらずだった。この日はまた、スペイン の鉱工業生産指数が低下。これを受けて欧州の債務危機が悪化している との懸念が高まったことも、ユーロ売りにつながった。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の 調査責任者、ダン・ドロー氏は雇用統計について、「ここ1カ月に米国 や世界のビジネス部門で見られた減速が確認された」と指摘。「きょう のドル高をもたらした大きな材料は、世界の景気減速に対処する十分な 政策手段はないという不安の広がりだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時34分現在、ドルは対ユーロで前日 比0.9%高の1ユーロ=1.2281ドル。一時1.2260ドルと、2010年7月以 来の高値を付けた。円は対ドルで0.4%高の1ドル=79円64銭。対ユー ロでは1.3%上げて97円78銭。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は一時0.8%高の83.431。

ランドが安い

この日は資源国通貨が下落。特に南アフリカ・ランドが軟調で、主 要16通貨全てに対して値下がりした。株式市場ではS&P500種株価指 数が1%安。商品24品目で構成するS&P・GSCI指数は2.5%下げ た。

米労働省が6日に発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇 用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比8万人増。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は10万人増だった。 前月は7万7000人増に修正された。民間部門の雇用者数は8万4000人増 と、10カ月ぶりの低い伸びにとどまった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の10カ国・地域(G10)担当シ ニア為替ストラテジスト、ジョン・シン氏は「今回の雇用統計を通じて 二つの力が働くことになる」とし、「一つは自然なリスクオフで、ドル にとってポジティブ。反対に、この弱い数字は秋に追加量的緩和がある ことを示唆しており、ドルに対してネガティブに作用する」と続けた。

スペイン

スペイン統計局(INE)の発表によれば、5月の鉱工業生産指数 は、営業日数調整済みベースで前年同月比6.1%低下した。4月は8.3% 低下だった。これに反応し、ユーロは軟化した。スペイン銀行(中央銀 行)は6月27日、同国のリセッション(景気後退)が4-6月(第2四 半期)に深まった可能性があると指摘した。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ユーロは過去1年間で7.8%下落。一方、ドルは8.9%高、円 は9.1%値上がりしている。

原題:Dollar Reaches Two-Year High Versus Euro as Investors Seek Haven(抜粋)

--取材協力:Allison Bennett.

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