スペインとイタリア債が急落-ECBは利回り抑制策を講じず

5日の欧州債市場ではスペインとイ タリアの国債が大幅安となった。欧州中央銀行(ECB)が両国債の利 回りを抑制する追加措置には踏み切らなかったことが手掛かり。ECB は政策金利を引き下げて過去最低に設定した。

スペイン10年債利回りはユーロ導入以降で最大の上げとなった。債 務危機が悪化しつつあるとの懸念が広がる中、この日のスペイン国債入 札で利回りは上昇した。ドイツ2年債は上昇。ECBは景気支援に向け て中銀預金金利をゼロに引き下げた。ドラギ総裁は政策決定後の記者会 見で、他の非伝統的措置について政策委は協議しなかったことを明らか にした。

先週の市場では、ユーロ圏首脳会議で危機対策の拡大が打ち出され たことを受け、スペインとイタリアの国債は大きく上げていた。

ラボバンク・インターナショナルの債券ストラテジスト、リン・グ レアムテーラー氏(ロンドン在勤)は「ECBが危機に向けた追加策を 打ち出すとの期待があったため、若干の失望感が出た」と述べ、 「ECBは政治面での行動を促すために圧力を維持したいのかもしれな い。当社は引き続き中核国の国債を選好している。向こう数カ月で周辺 国の状況が悪化すると見込んでいるためだ」と続けた。

ロンドン時間午後5時現在、スペイン10年債利回りは前日比37ベー シスポイト(bp、1bp=0.01%)上昇の6.78%。一時は43bp上昇 し、1994年8月以降で最大の上げとなった。同国債(表面利 率5.85%、2022年1月償還)価格はこの日、2.45下げ93.59。

イタリア10年債利回りは21bp上昇し5.98%。一時は6.04%に達 し、先月29日以降で初めて6%を突破した。

ECBは主要政策金利であるリファイナンス金利を0.25ポイント引 き下げ、過去最低となる0.75%に設定した。ブルームバーグがまとめた エコノミスト64人を対象にした調査で49人がこの決定を見込んでいた。

ドイツ2年債利回りは前日比6bp低下の0.02%。10年債利回りは 7bp下げ1.38%と、先月12日以来の低水準となった。

原題:Spanish, Italian Bonds Slump as ECB Refrains From Extra Measures(抜粋)

--取材協力:Roxana Zega.

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