英中銀:量的緩和を再開、景気回復を後押し-金利据え置き

イングランド銀行(英中央銀行)は 5日の金融政策委員会(MPC)で、資産買い取りプログラムの規模 を3750億ポンド(約46兆5500億円)に拡大することを決めた。見通しの 悪化する景気回復に弾みをつけるため、量的緩和を3カ月ぶりに再開す る。

資産購入枠をこれまでの3250億ポンドから500億ポンド拡大する決 定は、ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト41人を対象にした調査 で30人が予想していた。8人は750億ポンドの拡大を見込んでいた。

キング総裁ら9人で構成するMPCは政策金利であるレポ金利につ いては、過去最低の0.5%に据え置いた。エコノミスト50人中49人が金 利維持を予想していた。

英経済のリセッション(景気後退)脱却に向け英中銀は、新たな与 信拡大プログラムを含む2本柱の対策を講じており、量的緩和再開はこ の一環。インフレ緩和のほか、今週発表された経済統計で製造業とサー ビス業、建設業の活動の弱まりが示され、ユーロ圏債務危機からの影響 波及を懸念するMPCの行動を促したとみられる。

ドイツ銀行のロンドン駐在エコノミスト、ジョージ・バックリー氏 は「良い決定だ。景気回復には時間がかかるので、行動する必要があ る」と指摘。「弱々しい景気回復を支えようとするのと同時に、ユーロ 圏からの将来的な下振れリスクを打ち消すための決断だ」と付け加え た。

英10年債相場は決定発表後に伸び悩んだ。ロンドン時間午後0時58 分現在、同利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下の1.73%。発表前には5bp下げていた。ポンドはドル に対し0.1%下げ1ポンド=1.5578ドルで取引されている。

インフレ見通し

英中銀は量的緩和再開の理由として、インフレの鈍化が継続する見 通しであり、追加刺激策を講じない場合、中期的目標である2%を下回 る可能性が「どちらかと言えば高いと考えられた」と説明した。英経済 は1-3月(第1四半期)まで2四半期連続で縮小しており、各種指標 は「国内外で短期的にこうした脆弱(ぜいじゃく)な状態が続くことを 示している」と説明した。

今回のMPCの議事録は18日に公表される。

原題:BOE Restarts QE as Euro Crisis Threatens to Prolong Slump (3)(抜粋)

--取材協力:Mark Evans、Fergal O’Brien、Jennifer Ryan、Svenja O’Donnell.

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