今日の国内市況(7月5日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場は 以下の通り。

●日本株反落、不動産や石油に売り-売買代金2週間ぶり低水準

東京株式相場は3日ぶりに反落。後の欧州情勢、為替動向に影響 を与え得る欧州中央銀行(ECB)の政策決定会合を現地時間きょう に控え、直近上昇業種に持ち高整理の売りが優勢だった。不動産や保 険、情報・通信、建設株が下げ、海外原油市況の下落を嫌気し、石油・ 石炭製品や鉱業株も安い。

TOPIXの終値は前日比2.33ポイント(0.3%)安の776.37、 日経平均株価は24円37銭(0.3%)安の9079円80銭。

カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストは、ギリシャ の財政再建計画の再交渉やスペイン銀行支援への不透明感が残る中、 「ECBで南欧諸国の国債買い取りに前向きな姿勢が出なければ、ユ ーロ安によって日本株がまた下に引き戻されかねない」と話した。

●債券上昇、先物や長期債で買い優勢-超長期債は供給続いて軟調

債券相場は上昇。10年債入札を通過した安心感から先物から長期 債のゾーンで買いが優勢となった。半面、財務省による流動性供給入 札や来週の30年債入札をにらみ、需給緩和の懸念から軟調に推移した。

SMBC日興証券金融経済調査部の山田聡部長は「5年債や10 年債は今週の10年債入札を無難に通過し、需給が締まってしっかり推 移している」と指摘。一方、超長期債はきょう実施の流動性供給入札 や来週10日の30年債入札を控えて弱含んでいたとした上で、「流動性 供給入札はそれほど悪くない結果だったので、若干値を戻している」 と述べた。

東京先物市場で中心限月9月物は、前日比6銭高の143円83銭で 取引を開始し、直後に143円84銭まで上昇した。その後は横ばいまで 伸び悩む場面もあったが、午後に入ると上げ幅を拡大。引け間際に11 銭高の143円88銭と6月29日以来の高値を付け、結局は10銭高の 143円87銭で引けた。

●円じり高、対ドルは8日ぶり80円台維持できず-欧州緩和見極め

東京外国為替市場では円がじり高。欧州中央銀行(ECB)とイ ングランド銀行(中央銀行)の金融政策発表を控えて様子見姿勢が強 い中、朝方は円売りが先行したが、ドル・円の1ドル=80円台では円 買い意欲が強く、円は徐々に値を切り上げる展開となった。

ドル・円相場は79円後半で東京市場を迎えると、午前10時ごろ には80円台を突破。輸入決済が集中する五十日(ごとおび)というこ ともあり、6月25日以来のドル高・円安水準となる80円10銭を付け た。しかし、その後は断続的に円買いが入り、午後には79円60銭ま で円が反発した。

みずほコーポレート銀行国際為替部の加藤倫義参事役は、ドル・ 円はテクニカルにも強めだが、「そうはいっても81円の方向に80円台 をどんどん買っていく材料がない」と指摘。実際、海外勢を中心に80 円台を試した後は、「待ってましたと、実需のドル売りが出た」と説明 した。

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