テマセク:3月末の資産額、過去最高の約12.5兆円に増加

シンガポールの政府系投資会社テマ セク・ホールディングスは、3月末に終了した2011年度の資産額が前年 度比2.6%増加し、過去最高に達したと発表した。世界的な景気鈍化を 背景に、利益は同16%の減少となった。

同社が5日公表した年次報告によると、3月末の同社資産は1980億 シンガポール・ドル(約12兆4600億円)となった。前年は1930億シンガ ポール・ドル。純利益は107億シンガポール・ドルで、前年の127億シン ガポール・ドルから減少。出資者のトータルリターンは前年の4.6%か ら1.5%に低下した。

シンガポール経営大学BNPパリバ・ヘッジファンド・センターの ディレクター、メルビン・テオ氏は、欧州の経済混乱に加え、米経済の 回復ぶりが低調だったため、テマセクとしてもトータルリターンの引き 上げに苦しんだと述べた。

また、テマセクの戦略・クレジットポートフォリオ責任者、チャ・ ソン・フィ氏は5日のブリーフィングで「欧州からの感染拡大リスクは 潜在的に大きいとみている」と語った。ただ、「投資環境は厳しいもの の、われわれの財務面での柔軟性と長期的な投資スタンスによって投資 機会をつかむことができるだろう」と述べた。

前年度の総投資額は220億シンガポール・ドルで、エネルギー関連 投資の中には米シェールガス開発サービス会社のFTSインターナショ ナル(20億シンガポール・ドル)、米肥料会社、モザイク(13億シンガ ポール・ドル)向けが含まれている。エネルギー分野への投資比率は全 体の6%と、前年からほぼ倍増。地域別では北米・欧州向け投資が全体 の11%となり、前年の8%から増加した。

原題:Temasek Assets Rise 2.6% to Record S$198 Billion, Profit Falls(抜粋)