アイルランドが発行市場復帰へ-スペインも10年債で市場試す

アイルランドは5日、約2年ぶりに 債券市場に復帰する。救済を受けた諸国の負担軽減に欧州が取り組み始 めた中で、投資家からよい反応が得られると期待している。

アイルランド国債管理庁(NTMA)は5億ユーロ(約500億円) 相当の3カ月物証券の入札を計画している。2010年9月以来の入札にな る。スペインも2015-22年の間に満期となる国債で最大30億ユーロの調 達を目指す。

先週の欧州連合(EU)首脳会議で当局者らが救済基金から直接の 銀行資本注入に道を開いたことが投資家の信頼感回復につながるとアイ ルランドは期待。スペインが最大1000億ユーロの支援を受ける見込みの 中でアイルランドも自国の銀行救済に充てる640億ユーロに対してこれ が遡及して適用されることを望んでいる。

ドルメン・セキュリティーズ(ダブリン)の債券トレーダー、ライ アン・マクグラス氏は「先週の首脳会議からの前向きな勢いが続いてい る今が、債券市場に再参入する好機だ」と述べた。

アイルランドと同じく不動産バブル破裂の後遺症に悩むスペイン は、前回の22年償還債の入札で落札利回りが昨年11月以来の高水準とな った。この日は15年7月と16年10月償還債の入札も実施する。

ラボバンク・インターナショナルのシニア債券ストラテジスト、リ チャード・マクガイア氏(ロンドン在勤)は「10年債入札はリトマス試 験紙となる」と話している。

原題:Irish Bill Sale Marks End of Drought as Spain Boosts Bond Size(抜粋)

--取材協力:Keith Jenkins、Roxana Zega、Lukanyo Mnyanda.