雨宮日銀大阪支店長:他地域に比べ出遅れ、主力の電機なお厳しい

日本銀行の雨宮正佳大阪支店長は5 日午後、本店で会見し、近畿の景気について大震災復興関連の需要が限 定的なことに加え、主力産業のIT(情報技術)、電機がなお厳しいこ とから、「他の地域に比べ、出遅れ感が残っている」と述べた。

震災関連では「復興需要とその波及は東日本が中心であり、近畿は 相対的に限定的だ」と指摘。好調な自動車産業の波及も小さい上、「近 畿でウエートが高いIT、電機は徐々に持ち直しの動きがあるものの、 総じてみてなお厳しい状態から脱していない」と語った。

一方で、「グローバルにIT需要が少しずつ好転している」ことに 加え、内需も「比較的しっかりしている」と指摘。「公共投資は一応下 げ止まっており、個人消費は全体に底堅い。旅行も内外ともに堅調で震 災前を超えるレベルになっている。住宅投資も堅調だ」と述べ、「持ち 直しの動きがあることも事実だ」と語った。

同日夕会見した櫛田誠希・名古屋支店長は「自動車関連の生産、輸 出が増加している。設備投資も着実に増加している。個人消費も緩やか に持ち直している」と述べた。ただ、先行きについては「欧州情勢、為 替相場など、先行き懸念材料も少なくない」と語った。

日銀が同日午後公表した地域経済報告(さくらリポート)は、近畿 の景気について、前回4月の「足踏み状態となっている」から「持ち直 しの動きもみられるが、なお足踏み状態にある」に上方修正したもの の、引き続き「足踏み」という判断は維持した。一方、東海は「緩やか に回復している」として、前回の「持ち直しの動きを続けている」から 上方修正した。

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