巻き返し狙う任天堂、アップルの家庭用ゲーム機機能に対抗へ

米アップルの「iPhone(ア イフォーン)」や「iPad(アイパッド)」向け「アングリーバー ド」といったゲームアプリが家庭用ゲーム機の販売に大きな打撃を与え たことで、任天堂は2012年3月期に30年ぶりの赤字転落となった。

任天堂は今年秋、家庭用ゲーム業界では2006年以来となる新型ゲー ム機「Wii U」の投入で巻き返しを図る。ブルームバーグ・ビジネ スウィーク誌(7月9日号)が報じた。新型ゲーム機は明らかにiPh oneの影響を受けており、タッチスクリーンのコントローラーは2つ の操作スティックを備えた大型のスマートフォン(多機能携帯電話)の ようだ。新たなソーシャルネットワーキング機能もあり、プレーヤー同 士で協力することも可能だ。

だがそれでもアップルが再び任天堂に立ちはだかる可能性がある。 アップルは最近のソフトウエアのアップデートで、比較的新しく発売さ れたiPhoneやiPadなどをゲームの操作端末として使い、アッ プルTV経由でゲームを大型スクリーンで楽しむことができる「エアプ レー・ミラーイング」という機能を追加した。

この機能を活用すれば、たとえばフランスのゲームソフト開発会 社、ゲームロフトのソフト「モダンコンバット3:フォーレン・ネーシ ョン」のプレーヤーは、スマートフォンなどのモバイル端末を銃に見立 て、大型画面上の悪人を退治することができる。ゲーム会社MOVLを 創業したアラン・クィーン最高技術責任者(CTO)は、「スマートフ ォンのタッチスクリーンを生かし、テレビ画面に別のものを表示すると いうのは真のパワーだ」と述べる。

「Wii U」を楽しむにはゲーム機代、少なくとも250ドル(約2 万円)が必要だ。一方、エアプレー・ミラーイングを利用するにも99ド ルのアップルTVか自宅のテレビにつなぐ40ドルのケーブルが必要とな るが、世界中の家庭にあるこの機能が使えるiPadとiPhone、 「iPod(アイポッド)タッチ」は1億台を超えている。

原題:EMBARGOED STORY HEADLINE(抜粋)

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