不意打ちくらったバークレイズ株主、銀行株主は皆リスク

英銀バークレイズの株主はロンドン 銀行間取引金利(LIBOR)の操作に絡んで、同行が監督当局から4 億5140億ドル(約360億円)の制裁金を科されるという不意打ちを受け た翌日、株価の16%下落を目撃することになった

LIBOR設定のために金利を報告している他の銀行と同様、バー クレイズは、市場操作の疑いをめぐって当局から受けている調査に伴う 義務や負担について、ほとんど株主にヒントを与えてこなかった。銀行 間市場の指標金利設定で談合した疑いで、12行以上の銀行が米欧アジア の当局から調査を受けている。バークレイズ以外の銀行も、最低限の情 報しか投資家に開示していない点は同じだ。

スターン・エイジー・アンド・リーチ(ニューヨーク)のアナリス ト、トッド・ヘイガーマン氏は、「投資家の条件反射的な反応は『次は どこだろう』というものだ」と語る。同氏は大手米銀の投資判断につい て、引き続き「慎重」としている。「法務費用および関連専門家への支 払い、その他関連引当金の額は高水準が続き、場合によっては増大する と考えるのが妥当だ」と同氏は指摘した。

LIBORとそのユーロ版であるEURIBORの設定にかかわる バンク・オブ・アメリカ(BOA)、シティグループ、ロイヤル・バン ク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)、UBSなども調査の 対象となっているが、これらの銀行のいずれも、責任を問われた場合に 備えた引当金を積んでいるかどうか、積んでいる場合の額を明らかにし ていない。

ポータレス・パートナーズの銀行アナリスト、チャールズ・ピーボ ディー氏は電子メールで「バークレイズはもともとは、最終的な負担額 の3分の1程度しか引き当てていなかったと思う」とし、他の銀行の準 備額も「恐らく不十分だったことが分かるだろう」との見方を示した。

バークレイズへの制裁金はLIBORをめぐる2年にわたる調査の 最初の成果だった。ドル建てLIBOR設定にかかわる18銀行のうち3 行はJPモルガン・チェース、BOA、シティという米銀大手だ。バー クレイズやUBSも入っている。英ポンド建てにかかわるのは英バーク レイズのほかUBS、JPモルガン、ドイツ銀行など。

CLSAのアナリスト、マイク・マヨ氏は2日付のリポートで 「LIBORでの談合に関する2年間の調査はバークレイズを直撃し た。シティとJPモルガン、BOAも打撃を受ける可能性がある」と記 述。制裁金、罰金、訴訟、ネガティブな報道、新しい規制などのリスク を挙げた。

原題:Wall Street Bank Investors in Dark on Liability of Libor Probes(抜粋)

--取材協力:Joshua Gallu、Silla Brush、Lindsay Fortado、Hugh Son、Dawn Kopecki、Donal Griffin、Elena Logutenkova、Nicholas Comfort.

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