米国株:S&P500が反落、ECBに失望-雇用統計控え様子見

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5日の米国株は反落。S&P500種 株価指数は4営業日ぶりに下落した。欧州による債務危機への取り組み が不十分との見方が広がったほか、6日発表の米雇用統計を控えて投資 家が様子見していることも影響した。

S&P500種グループ別10指数のうち金融株が最も下げた。スペイ ン債とイタリア債の大幅安が材料となった。JPモルガン・チェースと バンク・オブ・アメリカ(BOA)はいずれも下げた。S&P500種の 小売株指数は上昇。6月の既存店売上高が買い材料となった。アップル を中心にテクノロジー株も上げた。

S&P500種株価指数は0.5%下げて1367.58。ダウ工業株30種平均 は47.15ドル(0.4%)下げて12896.67ドルだった。前日は米独立記念日 の祝日で休場だった。

UBSウェルス・マネジメント・アメリカスのチーフ投資ストラテ ジスト、マイク・ライアン氏は「欧州中央銀行(ECB)の対応には若 干失望した」と述べ、「また6日の雇用統計の発表を控えて、投資家は 大きく賭けに出る気にならない」と続けた。

ECBは5日に政策金利を過去最低に引き下げた。ドラギ総裁は政 策決定後の記者会見で、「需要が弱い時」には金融政策からの経済への 効果伝達が限定的となることは明白だと述べた。この日は中国も利下げ を発表した。

6月の雇用統計

エコノミストの間では6日発表の6月の米雇用統計では雇用の伸び が前月から加速したものの、そのペースは依然として今年第1四半期の 平均水準の半分以下にとどまると予想されている。

朝方発表された週間新規失業保険申請件数が減少したほか、民間部 門の雇用増加ペースは予想を上回った。一方、6月の米非製造業景況指 数は拡大ペースが減速した。

S&P500種のグループ別10指数のうち8指数が下落した。景気敏 感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指数はほぼ変わら ずで終了した。同指数は一時0.9%下げた一方、0.5%高となる場面もあ った。

KBW銀行指数を構成する24銘柄のうち23銘柄が下落した。JPモ ルガン・チェースは4.2%安。BOAは3%安。

小売株

S&P500種の消費関連株は上昇した。米小売り各社が発表した6 月の既存店売上高が好感された。リテール・メトリクスのケン・パーキ ンス社長は、「特に高級店で良好な回復となった」と述べた。

ディスカウントチェーン「TJマックス」を展開するTJX は3.7%高。ランジェリー店チェーン「ビクトリアズ・シークレット」 を展開するリミテッド・ブランズは4.5%上昇した。

一方、ディスカウント店のターゲットは1.1%安。同社の6月の既 存店売上高は前年同月比2.1%増加したが、アナリストの予想平均に及 ばなかった。

原題:S&P 500 Halts 3-Day Rally on ECB Ahead of Tomorrow’s Jobs Data(抜粋)