白川日銀総裁:景気は緩やかな回復経路に復していく-支店長会議

日本銀行の白川方明総裁は5日午 前、定例支店長会議であいさつし、足元の景気について「緩やかに持ち 直しつつある」と述べた。先行きも「国内需要が引き続き堅調に推移 し、海外経済が減速した状態から脱していくにつれて、緩やかな回復経 路に復していく」との見方をあらためて示した。

世界経済については「なお減速した状態から脱してないが、緩やか ながら改善の動きもみられている」と指摘。国際金融資本市場に関して は「欧州債務問題をめぐる懸念等から、神経質な動きが続いており、当 面十分注意していく必要がある」と述べた。

景気面のリスクでは「欧州債務問題の今後の展開が最も強く意識し ておくべき要因である」と指摘。このほか、「米国経済の回復力、新興 国・資源国の物価安定と成長の両立の可能性など、世界経済をめぐる不 確実性は引き続き大きい」と述べた。

金融システムについては「全体として安定性を維持している」と指 摘。その上で「現状、わが国金融機関の資金調達に大きな影響は生じて いないものの、欧州債務問題が金融資本市場の連関等を通じてわが国に 波及するリスクなどには今後とも十分な注意が必要である」と語った。

さらに「日銀は成長基盤強化を支援するとともに、強力な金融緩和 を推進している」と言明。「日銀としては、引き続き適切な金融政策運 営に努めるとともに、国際金融資本市場の状況を十分注視し、わが国の 金融システムの安定確保に万全を期していく」と表明した。