バークレイズは英中銀などに33回警告、他行金利操作-前CEO

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ロンドン銀行間取引金利( LIBOR)の不正操作をめぐるスキャンダルで英銀2位バークレイズ の最高経営責任者(CEO)を追われたロバート・ダイアモンド氏は、 他の金融機関が借り入れ能力について市場に誤った情報を与え、監督当 局者も見て見ぬふりをしたと主張し、これらの当事者に非難の矛先を向 けた。

バークレイズがLIBORを不正操作した問題で、過去最大の2 億9000万ポンド(約361億円)の課徴金支払いに同意し、これを受けて 議会証言を求められたダイアモンド氏は4日、ライバルの金融機関が LIBORを低めに報告しているとバークレイズが繰り返し警告したに もかかわらず、監督当局が行動を起こそうとしなかったことに失望した と語った。LIBOR操作の事実を突き止めるのになぜこれほど時間を 要したのかとダイアモンド氏を問い詰める議員らの質問に反論した。

ダイアモンド氏(60)は3時間に及んだ下院財政特別委員会の公聴 会で、「これはバークレイズだけの問題ではなかった」と発言。「2007 年と08年の間、3カ月物のドル建てLIBORの数字を報告する16の金 融機関のうち、バークレイズよりも恒常的に金利が高い上限に張り付い ている銀行はなかった」と述べ、「バークレイズはなぜ金利が常に高い のかと問い合わせを受けていたが、われわれは実際に借り入れを行って いる金利を報告しているから高いのだと答えた」と説明した。

ダイアモンド氏の発言は、全世界で360兆ドル余りに相当する証券 の指標として用いられるLIBORが、銀行の実際の借り入れコストを 正確に反映していないのではないかという懸念をあらためて際立たせる 結果となった。

繰り返された警告

バークレイズがこれより先に議会に提出した声明によれば、07年 と08年に同行はイングランド銀行(英中央銀行)と英金融サービス機構 (FSA)、米国のニューヨーク連銀、英国銀行協会(BBA)との合 計33回のやり取りを通じて、ライバルの金融機関がLIBORを低くめ に報告しているとの懸念を繰り返し伝えた。

バークレイズによると、07年9月1日から2008年12月末の期間 の89%について、同行が報告した3カ月物のドル建てLIBORの水準 は上位25%の範囲内にあった。ダイアモンド氏は4日の証言で、 「LIBORの数字を公表する幾つもの金融機関が緊急融資を受けた り、国有化されたり、資金繰りの困難に直面したりする中で、わが行は それでも最も高い水準を提示していた。それらの他の金融機関の一部が 提示した金利水準で実際に資金を調達できたのか疑問を感じざるを得な い」と訴えた。

原題:Diamond Tells Lawmakers Competitors Lowballed Their Libor Rates(抜粋)

--取材協力:Jennifer Ryan.