アイルランド、債券市場に復帰できる可能性高まる-フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティング スは、アイルランド向け支援プログラムが来年末に失効する前に同国が 債券市場に復帰できる可能性は高まったと指摘した。欧州の救済基金が 銀行に直接資本注入できるようにすることで欧州首脳が合意したことを 理由に挙げた。

フィッチのソブリン・レーティング・グループのディレクター、ゲ ルゲイ・キス氏(ロンドン在勤)は4日の電話インタビューで、「アイ ルランドが市場に戻れる可能性は高まった」とし、先週末の合意は「万 能薬ではないが、勇気付けられるサインだ」と述べた。

アイルランド国債管理庁(NTMA)は5日に5億ユーロ(約500 億円)相当の3カ月物証券の入札を実施する。これについてキス氏は市 場心理を測る「非常に重要な目安」になると指摘した。また、先週の欧 州連合(EU)首脳会議での合意はアイルランドにとって資金調達面で プラスの二次的効果があるのではないかと述べた。

キス氏は「市場の信頼感が高まって利回りが低下し、借り換えコス トがより健全な水準になり、全体的により耐えやすい債務負担になると いう好循環につながる可能性がある」と語った。フィッチは先週の発表 文で、銀行の資本増強コストの共有化は、スペイン、キプロスとともに アイルランドの「国家信用を大幅に向上させる可能性がある」と説明し ている。

原題:Fitch Says Irish Bond-Market Return Chances Improved Post-Summit(抜粋)