「ヒッグス粒子」とみられる新粒子を発見、確定に3-4年必要

欧州合同原子核研究所(CERN) は、質量の起源を説明するとされる理論上の粒子、「ヒッグス粒子」と みられる新粒子が発見されたと発表した。

CERNでの実験の1つのスポークスマンを務めるジョー・インカ ンデラ氏がジュネーブ本部のセミナーで、新粒子はこれまで見つかった 粒子で最も重い粒子だと説明した。

CERNのロルフディーター・ホイヤー所長はジュネーブでの記者 会見で、「一般人としての見解だが、われわれは発見したと言えるだろ う」と述べた上で、見つかった粒子の性質を完全に理解するには少なく とも3-4年かかると語った。

今回の発見で人類は、万物がどのように質量を持つようになったの かという古くからの問いに答えを出せる状況に近づいた。ヒッグス粒子 は宇宙の成り立ちを説明する「標準理論」を支える素粒子の一つ。

発表されたデータは、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)から得 られたもので、フランスとスイスの国境付近にある一周27キロのLHC は105億ドル(約8400億円)を投じて建設された。CERNでは約1万 人の科学者がこのプロジェクトに従事している。

粒子発見を確定するため、物理学者は統計基準である「5シグマ」 を用いている。これは偶然の結果である確率が340万分の1であること を意味する。インカンデラ氏は、新たに見つかった粒子は5シグマ水準 の確かさで観測されていると語った。

原題:Particle Discovery Brings Scientists Close to Understanding Mass(抜粋)

--取材協力:Elizabeth Lopatto、Reg Gale、Makiko Kitamura.