NY外為:ユーロ下落、独サービス業活動縮小で利下げ観測

4日の外国為替市場ではユーロが下 落。ドイツのサービス業活動が6月に縮小したため、欧州中央銀行 (ECB)が5日に利下げを実施するとの観測が強まった。

ユーロは主要16通貨のうち12通貨に対して値を下げた。ユーロ圏の サービス業と製造業を総合した6月の経済活動が5カ月連続で縮小した ことも嫌気された。スウェーデン・クローナはユーロに対して2000年12 月以来の水準に上昇。スウェーデン中央銀行が政策金利を維持したこと が買いを誘った。一部には利下げ予想もあった。米金融市場はこの日、 独立記念日の祝日のため休場。

カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース (CIBC)の外国為替戦略責任者、ジェレミー・ストレッチ氏(ロン ドン在勤)は「ドイツのサービス業景気指数が50を割り込んだため、ユ ーロが軟化した」と指摘。「ドイツ経済の勢いは減速が続いている。そ れは利下げがすでに予想されている5日のECBの政策決定見通しに影 響する可能性がある」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時(日本時間5日午前6時)時点 で、0.6%安の1ユーロ=1.2527ドル。円に対しては0.5%安の1ユーロ =100円07銭。円はドルに対し0.1%安の1ドル=79円86銭。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は0.5%上昇の82.195。

利下げ予想

ブルームバーグがエコノミスト63人を対象に実施した調査の予想中 央値によると、ECBは政策金利を0.25ポイント引き下げ0.75%に設定 すると予想されている。

マークイット・エコノミクスの発表によると、6月のドイツのサー ビス業景気指数(改定値)は49.9と、速報の50.3から下方修正された。 同指数は50を下回ると活動縮小を示す。ユーロ圏のサービス業と製造業 の経済活動を示す6月の総合景気指数(改定値)は46.4だった。

ユーロは6月29日に対ドルで今年最大の上げを記録した。ブリュッ セルで開かれた欧州連合(EU)首脳会議ではスペインの銀行向け融資 の条件緩和で合意。債務危機解決に向けた一歩とみなされ、ユーロ買い が入った。ただ、それ以降では1%下げている。

ノバスコシア銀行の外為取引担当ディレクター、スティーブ・バト ラー氏(トロント在勤)は「EU首脳会議の後、不安の多くは取り除か れたが、問題はなくならないというのが現在の雰囲気だ」と述べた。

スウェーデン・クローナ上昇

スウェーデン・クローナはユーロに対し、過去7営業日で6度目の 上昇。同国中銀は政策金利を1.5%で据え置いた。昨年12月以降、利下 げを2回実施していた。ブルームバーグがまとめた調査によると、エコ ノミスト20人のうち15人が据え置きを予想していた。残る5人は1.25% への利下げを見込んでいた。

クローナは0.9%高の1ユーロ=8.6578クローナ。一時は8.6490ク ローナまで上昇した。

ポンドは対ドルで3日続落。英サービス業活動の伸びが6月に予想 以上に鈍化したことが嫌気された。

ブルームバーグ・ニュースが実施した調査によると、イングランド 銀行(英中央銀行)は5日の金融政策委員会(MPC)で、資産購入枠 を500億ポンド(約6兆2300億円)拡大して3750億ポンドにすると予想 (中央値)されている。

三菱東京UFJ銀行の為替ストラテジスト、リー・ハードマン氏 (ロンドン在勤)は「サービスセクターまでもが勢いを失いつつあり、 成長には良くないことだ。イングランド銀行の焦点は景気支援に移って きている。5日に恐らく国債購入枠を拡大するだろう。ポンドの下落は 続きそうだ」と語った。

原題:Euro Drops on German Services, ECB as Krona Reaches 12-Year High(抜粋)

--取材協力:Emma Charlton、Tj Marta、大塚美佳、Masaki Kondo、Mariko Ishikawa、Shigeki Nozawa、Cecile Gutscher.