景況感が3期連続で改善、物価「上がった」減少-日銀の生活意識調査

【記者:日高正裕】

7月4日(ブルームバーグ):日本銀行が個人を対象に3カ月に1度 実施しているアンケート調査で、1年前と比べた現在の景況感が3期連 続で改善した。物価に対する実感は「上がった」、または「下がった」 との回答がともに減少、「ほとんど変わらない」との回答が増えた。

日銀が4日発表した「生活意識に関するアンケート調査」(6月調 査)によると、1年前と比べて現在は「良くなった」と答えた比率から 「悪くなった」と答えた比率を引いた景況感DIはマイナス39.5と、3 月の前回調査(マイナス55.6)から改善した。1年後の景況感もマイナ ス26.0と前回調査(マイナス30.4)から改善した。同DIの改善は2期 連続。

1年前と比べた現在の物価に対する実感が「かなり上がった」また は「少し上がった」との回答は45.8%と、3月の前回調査(48.0%)か ら減少。「かなり下がった」または「少し下がった」との回答も11.3% と前回(12.5%)から減少し、「ほとんど変わらない」との回答 が42.2%と前回(39.0%)から増加した。調査は20歳以上の4000人を対 象で有効回答率は57.0%。5月10日から6月5日に実施した。

1年後の物価が「かなり上がる」または「上がる」との回答 も56.4%と、前回調査(57.9%)から減少した。5年後の物価が「かな り上がる」または「上がる」との回答は73.5%と、前回から横ばいだっ た。

物価見通しも低下

1年前に比べて物価が何%変化したかを聞いた質問では、平均値 (極端な値を排除するため上下0.5%ずつ除く)は3.2%上昇と、前回調 査(3.4%上昇)から低下。中央値(回答を順番に並べ中央に位置する 値)も0.0%と前回(0.5%)から低下した。

1年後の物価が現在と比べて何%程度変化すると思うかを聞いた質 問では、平均値が3.6%上昇と前回調査(4.0%上昇)から低下。中央値 は2.0%と横ばいだった。5年間で毎年平均何%変化するかについて は、平均値は4.0%上昇と前回(4.3%上昇)から低下。中央値も2.0% と前回(2.5%)から低下した。

日銀は2月14日の金融政策決定会合で、当面、消費者物価指数 (CPI)前年比上昇率で「1%」を目指し、それが見通せるようにな るまで「強力に金融緩和を推進していく」と表明し、10兆円の長期国債 買い入れ増額を決定。4月27日の決定会合でさらに10兆円増額した。

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