世界の9大銀行「生前遺言」公表、破綻処理を検証へ-米当局

金融システムを公的資金で救済する 事態の再発防止を目指す米銀行監督当局は、世界の大手銀行上位9行が 緊急時の事業整理の道筋を示す計画の概要を公表した。

米連邦預金保険公社(FDIC)と米連邦準備制度理事会( FRB)は3日、2010年に成立した金融規制改革法(ドッド・フランク 法)に基づく事業整理計画、いわゆる「生前遺言」の一部をウェブサイ トに掲載した。整理計画には監督当局がどのように破綻処理を進めるこ とができるか詳細な提案が盛り込まれている。

JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BOA)、シ ティグループ、ゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタン レー、バークレイズ、ドイツ銀行、クレディ・スイス・グループ、 UBSの9行が計画の提出を求められた。

生前遺言は、公的資金による救済やリーマン・ブラザーズ・ホール ディングス破綻後に生じたような混乱を伴うことなく複雑な金融機関の 事業を清算する手順を監督当局に示す狙いがある。

シャーマン・アンド・スターリングのドナルド・ラムソン氏はインタ ビューで、整理計画には希望的観測といえる部分があると述べ、「これ は全て将来に備える評価だが、先を見通すのは非常に困難だ」と指摘し た。

監督当局は今後数カ月かけて各行の生前遺言が迅速かつ秩序立った 事業整理の「信頼できる」道筋を示す内容かどうか検証する。計画提出 から60日間は追加情報の提供を求めることができる。

原題:Big Banks’ ‘Living Wills’ Aiming for Bankruptcy Not Bailouts (2)(抜粋)

--取材協力:Donal Griffin、Dakin Campbell、Laura Marcinek.